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平成30年第3回定例会(第3号 9月11日)

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  1. 広陵町議会 2018-09-11
    平成30年第3回定例会(第3号 9月11日)


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    平成30年第3回定例会(第3号 9月11日)           平成30年第3回広陵町議会定例会会議録(3日目)                 平成30年9月11日               平成30年9月11日広陵町議会                第3回定例会会議録(3日目)  平成30年9月11日広陵町議会第3回定例会(3日目)は、広陵町議場に招集された。 1 出席議員は、14名で次のとおりである。    1番  濵 野 直 美          2番  吉 田 信 弘    3番  山 田 美津代          4番  吉 村 眞弓美    5番  山 村 美咲子          6番  坂 野 佳 宏    7番  吉 村 裕 之          8番  坂 口 友 良    9番  堀 川 季 延(議長)     10番  奥 本 隆 一   11番  谷   禎 一(副議長)    12番  笹 井 由 明   13番  八 尾 春 雄         14番  青 木 義 勝
    2 欠席議員は、なし 3 地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者は、次のとおりである。   町     長  山 村 吉 由     副  町  長  松 井 宏 之   教  育  長  植 村 佳 央     理     事  中 川   保   まちづくり政策監 中 村 賢 一     企 画 部 長  奥 田 育 裕   総 務 部 長  吉 田 英 史     福 祉 部 長  増 田 克 也   危機管理監兼生活部長            林 田 哲 男     事 業 部 長  小 原   薫   教育委員会事務局長            池 端 徳 隆 4 本会議の書記は、次のとおりである。   議会事務局長   北 橋 美智代   議 事 課 長  鎌 田 将 二     書     記  関 元   崇 ○議長(堀川季延君) ただいまの出席議員は14名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。     (A.M. 9:59開会) 日程番号      付 議 事 件  1 一般質問 ○議長(堀川季延君) それでは、日程1番、一般質問を行います。  9月10日の一般質問に続き、八尾議員の発言を許します。  13番、八尾議員! ○13番(八尾春雄君) おはようございます。1番目というのは、なかなか回ってこないもので緊張しておりますが、よろしくお願いします。傍聴の方、きょうはありがとうございます。  質問に入る前に二つ申し上げたいと思います。今度の台風や北海道の地震で、たくさんの方が亡くなられてまして、被害も甚大でございます。お見舞い、お悔やみ申し上げるとともに、一日も早い復旧をお祈りをしているところでございます。私もできることがあれば、やらなあかんなと、そんな気がしております。  もう一つは、議会の活性化委員会のことで、町長以下、部長さんには、広陵町議会一般質問&答弁という資料を議長を通じてお届けをしております。平成28年6月議会から平成30年6月議会までの9回の議会において、議員が一般質問を70種類で251項目しておるわけですけれども、分類を試みたものでございます。部長さんにしてみたら、こんな答弁、わてしてないがなというような書き方もしているところもあるのではないかと。それから法律だとか、通達だとか、町の計画などをちゃんと議員は認識して質問しているのかといえば、そうでない場合もあるのと違うかというので、その答弁の根拠になるのを記入をしてくださいということでお願いをしております。まだこれは、第2次案でございまして、来年の3月に確定をさせると。この一般質問の論議が活発に、またかみ合うものになりたいという思いでつくったものでございますので、どうぞ御協力をよろしくお願いをいたします。  きょうは、6本質問を準備をいたしました。  第1でございます。国民健康保険被保険者と後期高齢者医療被保険者の健康診断の格差是正について。  前回の一般質問で、75歳の誕生日を迎え、国保から後期高齢者医療制度に変更になった途端、集団検診から排除され特定保健指導も受けられない高齢者の声を届けた。格差是正を強く求めておられる。  ①この問題を解決する方針を決めたか。町独自で改めることは可能だというのが前回の部長答弁であった。  ②具体的な案内・申し込み・実施・結果通知・保健指導の流れを簡潔に説明してほしい。どのように変更するのか。  ③後期高齢者医療制度には、国保運営協議会のような仕組みがないので町は被保険者の意見を組織的に承る仕組みがない。広域連合議員も同様である。このことがこの制度の問題点であるとの認識があるか。国保運営協議会のような仕組みを任意に設置してはどうか。  大きな2番目でございます。公園のみどりの確保と今後の維持管理について。  住民参加型で、去る8月25日「横峯公園第2回みどりの検討会」が開かれ、幸いにして大筋において町の提案が了解された。毎回大声を上げる参加者がいて困ったものだ。  ①樹木医の助言も受けて、伐採・剪定・移植・新たな植栽など多岐にわたる方針案が示された。公園のあり方をこれまで本格的に学習する機会がなかったので参考になる。当面被害の出ているメタセコイアの落ち葉対策を優先しなければならないが、公園問題は落ち葉対策のみではない。今後の大筋の方針を示してほしい。  ②西谷公園及び竹取公園の改善と時期的に競合しているようだ。課長は次回の検討会の日程を明らかにしていない。さらに予算計上の見込みはどうか。  ③参加者から「自治会との協定」の発言もあった。方針論議をしている段階であるので時間をとって住民合意を広げるのが先決である。  ④ペットの扱いをどうするかはよほど丁寧に対応しないと最近は愛玩動物から家族の一員に格上げされている状況だ。検討会では討議テーマにしてほしい。  大きな3番目でございます。平成31年度中学校道徳教科書の選定について。  臨時教育委員会で広陵町の選定は光村図書に決めたとのことだが、北葛城郡の教科書選定協議会の結果はどうなったのか。  ①広陵町臨時教育委員会で同社教科書を選定した理由はどのようなものであったのか。  ②北葛城郡の協議会の構成メンバー・会則・会議録の提示を求める。情報公開請求が必要なのか。  大きな4番目でございます。全国学力・学習状況調査について。  中学校3年生ともなると、高校受験が目前で、生徒も保護者も緊張を強いられる。平成29年12月21日文部科学省は平成30年度全国学力・学習状況調査にする実施要領を明らかにした。  ①この中で5、調査結果の取り扱いの「(5)調査結果の取り扱いに関する配慮事項」が示されている。どのように受けとめ実施しているか。  ②全国学力・学習状況調査については、従来の広陵町議会で一般質問でも取り上げられている。全国平均を下回った教科のあることを問題視した質問であった。教員の定数増や教育環境の整備についてもっと方針提起する必要があると考えるがどうか。  大きな5番目でございます。固定資産税納税義務者について。  「持ち主がわからない土地が九州の面積を超えている」という書籍が販売されて話題になっている。登記簿の所有者と実際の所有者が一致すればその方が納税義務者であることは容易に判明するが、ただし、登記手続をとらなくても違法性は問われないとのことである。代がわりが進み50年以上遡ってようやく所有者らしき人物にたどり着く場合もあるとのことである。  ①誰を納税義務者に指定しているのか。その基準にはどんな合理性があるのか。登記との一致以外でどんな基準を設けているのか。  ②仮住まい状態で継続的な生活の実態がないのに納税義務者に指名された事例がある。さらに相続放棄の場合の課税はどのようにしているのか。  大きな6番目でございます。合葬墓建設計画の進捗はどうか。  平成30年度予算で500万円が確保され準備が進んでいると思われる。  ①建設完了時期・受付開始時期・費用・遺骨の管理方法・名簿の作成・費用などは準備ができたか。  ②条例案の提案はいつの予定か。  ③町長は「町主催の追悼式はやらない」という答弁であった。考え直して5年に1回の頻度で無宗教・簡潔な追悼式開催を希望する。  以上でございます。 ○議長(堀川季延君) ただいまの質問に対し、答弁をお願いします。  山村町長! ○町長(山村吉由君) 八尾議員さんの御質問にお答えを申し上げます。  まず1番目の国民健康保険被保険者と後期高齢者医療被保険者の健康診断の格差是正についての御質問でございます。  まず、後期高齢者の健診方法につきましては、現在、関係機関と協議をしながら検討を重ねている段階でございます。かかりつけ医がある方につきましては、個別受診していただくことが、疾病の早期治療につながるため、個別受診が好ましいという考えではございますが、かかりつけ医のない方につきましては、集団健診を受けていただけるような機会を設けたいと考えております。  来年度には、町内に健診センターが開業されます。先日、事業所から事業内容についての説明があり、5月ごろには健診事業を始動できる予定ということです。時期を見て広陵町民の健診日を設け、後期高齢者、国保被保険者とどなたでも健診を受けてもらえる体制をとるなど、より多くの受診機会設定を想定し、協議を進めたいと考えております。  10月に予定されています保健事業等報告会で町内医師会の先生方の御意見を伺い、今後の方向性を決めたいと考えておりますので、御理解いただきたいと存じます。  二つ目に、具体的な案内等、流れの説明ということですが、まず健康診査対象の方につきましては、毎年5月下旬に受診券を郵送させていただいています。こちらについて変更はございませんが、個別健診以外の選択が可能となった場合については、検診センターでの受診方法についても案内文を同封するなどし、周知に努めます。  結果通知につきましては、どちらの医療機関で受診されても、町から郵送させていただくことに変更はございません。  高齢者の保健指導については、低栄養、筋力低下等による心身機能低下の予防や、生活習慣病等の重症化予防など、高齢者の特性を踏まえた事業展開が必要だと感じているところです。健康状態によっては医療や介護につなげ、未然に防げる場合については、栄養指導や介護予防教室と連携を図り、より健康に過ごしていただくサポートができるよう、体制を整えたいと考えています。  三つ目の項目ですが、奈良県後期高齢者医療保険制度の運営に関して、被保険者等から幅広い意見を伺うために、「奈良県長寿医療制度懇話会」が設置されています。懇話会の委員は、被保険者、保険医療機関等の医療にかかわる方、医療保険者、有識者、行政機関の各代表から構成されています。しかしながら被保険者代表は3名以内と少ないのが現状です。現在のところ町独自で国保運営協議会のような仕組みの任意設置は予定はしておりませんが、後期高齢者医療保険制度に限らず、健診を含む医療制度全般にわたり、御意見や御要望を伺うために窓口でアンケート調査を実施したいと考えております。様式、内容については検討中ではありますが、早期の実現に向け、取り組んでまいります。また、その中で後期高齢者医療被保険者の方からいただく御意見や御要望については、広域連合に届けてまいります。  2番目の公園みどりの確保と今後の維持管理についての御質問でございます。  横峯公園は、造成時に減少した緑を早期に回復するため、多くの若木が植えられました。これらの木々が約30年を経て成長繁茂し、落ち葉被害や見通しの悪化などの問題を生じさせています。また、成長した樹木の過密化により枝枯れや病害が発生しています。このため、町では横峯公園の緑を将来にわたって守り育てる「植栽管理計画」を策定することとし、利用者の意見を反映するため、住民参加型のワークショップ「みどりの検討会」を開催させていただきました。第1回では、現状の公園植栽のよいところ悪いところ、保全すべき樹林と改善すべき樹林など、多数の意見をいただきました。さらに、樹木医による診断調査も実施し、専門家の知見を踏まえた植栽管理計画を作成しました。第2回「みどりの検討会」で御意見を伺ったところ、計画実施後の維持管理が重要になるといった意見はありましたが、植栽管理計画については大筋で同意いただきました。  一つ目の問いの落ち葉の対策以外の公園問題に対する今後の大筋の方針につきましては、まずは植栽管理計画に基づき、緑の保全対策を適切に実施することが重要であると考えております。その進捗を図りながら、順次、老朽化した舗装やトイレ等の公園施設の長寿命化やリニューアル対策を進める方針です。  二つ目の問いについては、平成30年度と31年度の2カ年は、植栽管理計画の緊急性の高い対策として、落ち葉対策と過密による病害木や危険木の対策を行いますが、特に今年度は、県の補助を受けた「かつらぎの道周辺景観整備事業」として、かつらぎの道周辺の過密樹林とメタセコイアの伐採を行うため、大がかりな剪定や相当数の樹木伐採となります。対策実施後は、その成果について専門家に意見を聞くなどフォローアップを行い、植栽の将来に向けた課題の改善策を行うこととしており、公園利用者の声も参考にしたいと考えております。  平成31年度以降の植栽管理の予算については、町単独費となり、厳しい予算査定となりますが、今回、利用者の皆様に同意いただいた植栽管理計画を着実に実行するため、所要額の確保に努力したいと考えております。  三つ目の問いでございますが、自治会との協定についてでございます。  植栽管理計画に基づき適切に維持管理を行うことを約束してほしいということだと理解しておりますが、公園の緑を守り育てるには、周辺自治会の皆様の御理解と御協力も重要であると考えておりますので、十分に協議して適切に対応してまいりたいと思います。  4つ目の問いのペット同伴での公園利用やドッグランエリアの設置等の要望は、横峯公園だけの問題ではなく、他の公園でもお聞きしております。公園利用のルールやマナーについては、議員が御指摘のとおり慎重に取り扱うべき課題ですので、他市町村で取り組まれている事例や、その課題などについて調査を進め、まず、町としての取り組みの方向性を検討してまいります。  3番目は、教育長がお答えをいたします。  4番目も教育長のほうに答弁をしていただきます。  5番目の固定資産税納税義務者についてでございます。  八尾議員からの固定資産税における納税義務者についてのお尋ねにお答えします。  固定資産税納税義務者は、地方税法第343条に規定されており、第1項には「固定資産の所有者が納税義務者」であると定め、第2項には「その所有者とは登記簿または土地補充課税台帳もしくは家屋補充課税台帳に所有者として登記または登録されている者」とされています。  また同項には「所有者として登記または登録されている個人が賦課期日(固定資産税は1月1日)前に死亡しているときは、同日において当該固定資産を現に所有している者」とされているところでございます。  また、第4項には「種々の理由により所有者の所在が不明の固定資産について、その使用者を所有者とみなして、これを固定資産課税台帳に登録し、その者に固定資産税を課税することができる」との定めもあります。  一つ目の御質問につきましては、広陵町では所有者が死亡し、登記簿において所有者の変更手続が確認できない場合、住民基本台帳、戸籍等により相続人を特定し、その相続人へ「納税義務者の選任及び変更」の依頼文書を送付し、回答に従い納税義務者を変更しています。  なお、依頼文書に返答がない場合につきましては、相続人が複数人いる場合は原則として、法定相続の優先順位の現存最上位の方を納税義務者に指定しております。この方法については、後の登記と一致する合理的な方法と認識しております。登記と一致しないことについては課税台帳への登録が課税の根拠となりますので、上記の方法に加え、現地調査等現実の所有管理をされている方の把握に努めているところでございます。  次に、二つ目の御質問ですが、固定資産の納税義務者は所有者であり、課税に生活実態は影響がないものであります。相続人全員が相続を放棄した場合につきましては、民法第882条、951条及び952条の定めに従い、家庭裁判所に申し立て、相続財産管理人を立てて課税し、その後当該資産そのものを処分する方法がございますが、広陵町では申し立ての実績はございません。放棄等により相続人不存在として課税を保留している件数は、土地で7筆、家屋で6棟の合わせて13件でございます。  6つ目の合葬墓建設計画の進捗はどうかという、お尋ねでございます。  合葬墓については当初予算で500万円を計上し、建設に向けて準備を進める中で、合葬墓のアイデア募集を6月21日から7月20日まで行い、5社から提案があったところです。  一つ目の項目ですが、現在、これらの提案をもとに、デザイン・規模・建設時期・予定価格を決定する作業を行っており、同時に、受付開始時期・遺骨の管理方法、名簿の作成・管理費用などについて、最終的に詰めているところです。  次に、条例案につきましては、上記の内容に合わせて案文策定をすることとし、平成31年第1回定例会への上程を想定しています。  三つ目の追悼式については、他市町村でも実施している例は少なく、現時点で広陵町として実施する必要は低いと考えておりますが、今後のニーズに応じて検討させていただきたいと思います。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(堀川季延君) 植村教育長! ○教育長(植村佳央君) 八尾議員さんの質問、三つ目と四つ目の答弁をさせていただきます。
     まず初めに、三つ目の平成31年度中学校道徳教科書の選定についてでございます。  まず最初に、北葛城郡は第17採択地区に当たります。協議会では、採択地区内の小学校及び中学校において使用する教科用図書について協議し、教科ごとに同一の教科用図書出版を選定することとしています。  道徳が教科化された背景には、2011年(平成23年)、滋賀県大津市で起きました、中2いじめ自殺事件が大きく影響していました。事件前後の学校や教育委員会の隠蔽体質の問題もありましたが、子供たちの道徳性が乏しいのではないかという問題点も指摘され、いじめ問題への対応について十分に取り扱う必要があるとの理由からでした。  今回の中学校道徳教科書の採択についても、十分な協議の結果、4町全て光村図書出版を選定する結果となりました。同社教科書を選定した理由としては、新学習指導要領において、「考え、議論する道徳への転換を図るための工夫」が重要視されていることと、「振り返り活動への対応」「各教科との関連」「情報モラルなど現代的な課題の扱いの工夫」などについて、生徒が学びのテーマや考える観点をもとに、毎回の授業で、学びの記録を残しながら学習を進めることができるように構成されていることです。  なお、いじめ問題や情報モラルなど現代的な課題への対応や他教科とつながる教材、「見方を変えて」などを通して考え、議論したくなる授業を構成しやすくなっていることや、さらには、生徒の成長段階や行事などに合わせて1年を四つのシーズンに分け、シーズンの中にユニットを設けて1時間ごとの学びが関連するようにもなっています。  また、各学年の巻頭に「詩」を載せ、生徒が詩の主人公とともに成長していくような構成や、かつて中学生だった大人から、今の中学生への直筆メッセージを載せるなど生徒の興味・関心に配慮する工夫がなされているなどが選定理由となったものであります。  次に、質問事項の二つ目ですが、さきに申し上げたとおり、北葛城郡は第17採択地区に当たり、今年度の教科書採択の事務局は上牧町となるため、議員が求めておられることについては、上牧町に情報公開請求をしていただく必要があると思われます。  続いて、二つ目の質問です。全国学力・学習状況調査についてでございます。  まず最初に、御質問のとおり、文部科学省はこの調査の実施要領「5(5)調査結果の取り扱いに関する配慮事項」の記載の中で、調査結果については、「調査の目的を達成するため、みずからの教育及び教育施策の改善、各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し、適切に取り扱うものとする」としています。  具体的には、調査結果の公表に関しては、教育委員会や学校が保護者や地域住民に対して説明責任を果たすことが重要である一方、調査により測定できるのは「学力の特定の一部分」であること、「学校における教育活動の一側面」であることなどを踏まえるとともに、序列化や過度な競争が生じないようにするなど教育上の効果や影響等に十分配慮することが重要である旨が書かれています。  これらの意義を十分に理解し、平均正答率の推移に一喜一憂するのではなく、その解答状況に目を向け、なぜそうなったのかという誤答分析をすることで継続して課題となっている問題を授業の中で取り上げ、その改善に取り組むよう指導をしています。  さらには、奈良県そして本町の特徴でもあります、無解答による不正解が全国の結果と比べ高い割合を示していることから、その理由の把握に努めるなど、さまざまな課題克服に向けた「指導改善」につなげることを「ねらい」とするよう指導しています。  また、調査結果を公表する際においても、単に平均正答数や平均正答率などの数値のみを公表するのではなく、その分析結果をあわせて公表することとし、この調査結果ではかれるものは、さきに申し上げました教育活動の一側面であることなども明示する必要があることを指導しています。  次に質問事項の二つ目ですが、全国平均を下回った教科のあることについてですが、御指摘のとおり、あくまで相対的な学力であり、国や各都道府県のこれまでの10年間の取り組みの成果の一つとして、平均正答率の上位県と下位県との差が小さくなってきたという事実があります。  さらには、平成29年度から顕著となることに配慮して序列化や過度の競争が生じないように、各都道府県の平均正答率が整数値で公表されることとなった事実などもあります。相対的な学力の序列の変動が本町の児童生徒の学力低下に直接つながるものと言い切ることはできません。  そして、教科に関する調査だけでなく、質問紙の調査結果から規範意識に関する各質問項目に肯定的な回答をした児童生徒の割合及び全国平均との差は、次第に改善し全国平均に近づいている状況であります。  しかし、これに対して、国語、算数・数学の学習意欲は、ほぼ横ばい状態であり、特に中学校において全国平均との差が大きく、さらには、学校外での学習時間について、全国平均との比較では「3時間以上」と「全くしない」と回答した児童生徒の割合が大きく、多くする者と全くしない者との二極化が見える傾向がより顕著であります。  これらを総体的に改善するためには、御指摘いただいているとおり、教員の定数増や教育環境の整備に加え、教員一人一人が授業力の向上とともに、膨大な情報から必要な情報を読み取り、適切に判断したり、他者と協働したりしながら自分の考えを持ち、課題を解決していく力などの新しく求められている力を正しく認識することが重要であると考えるものであります。  以上で、答弁とさせていただきます。 ○議長(堀川季延君) それでは、項目順に自席にて再質問をお願いします。  13番、八尾議員! ○13番(八尾春雄君) 答弁ありがとうございました。答弁が予定より8分長くなりましたので適切に間引きますけれども、その分簡潔明瞭に答弁をお願いしたいのでございます。  第1番目の健康診断のことについては、かかりつけ医を持っておられない高齢者の方については、集団健診を考えたいという答弁でございます。寺戸南の交差点のところに、今、2,400平米の工事をやっていますが、そのことも書いていただいていますが、この健診センターというのは、町の側とそれなりに議論をされて、健康診断を重視したいので来てくれとか、何かそんなやりとりがあって、そのようになったのでしょうか、中身を教えてください。 ○議長(堀川季延君) 林田生活部長! ○危機管理監兼生活部長(林田哲男君) お答えさせていただきます。  今度開業されます健診センターとは、8月の上旬、事業内容等の説明を受けました。そこで我々のほうから広陵町の健診日を設けてほしいという申し出をさせていただいて、ほぼほぼその内容で今進めさせていただいているところでございます。 ○議長(堀川季延君) 13番、八尾議員! ○13番(八尾春雄君) ありがとうございます。せっかく開院して、やっぱりたくさんの人が来ていただいたほうが事業主のほうも喜ばれると思います。保健指導についても体制を整えたいというふうに書いてありますから、これは、努力していただいて、ぜひやってください。高齢になりますとやっぱり、若いとき元気でも、どうしても病気が出やすいということになります。  それから国保運営協議会のような任意の設置は難しいかということですが、難しいという答弁でございました。これは窓口でアンケートを書いてもらうのがなかなか難儀な方もおられるから、いろんな方に声かけしていただいて、職員だとかいろいろそこの方々はどうですかということを、御意見どうですかということをもっとフェイス・トゥー・フェイスで、やっぱりお尋ねするという仕事もこの健診センターでも大いにやってもらったらいいんじゃないかと思うんですが、その点いかがでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 林田生活部長! ○危機管理監兼生活部長(林田哲男君) そういったところもこの間の打ち合わせでは、我々のほうからお願いしております。あわせて初回には、我々職員のほうもそこへ参加させていただいて、アンケートというか、意向調査みたいなものも検討させていただいているところでございます。 ○議長(堀川季延君) 13番、八尾議員! ○13番(八尾春雄君) ぜひその方向でお願いしたいと思います。  2番目にいきます。横峯公園のことについては、きょう持ってまいりましたけれども、町が準備をされた検討会の説明資料でございます。公園というものは自然にできているものだと私は小さいころから思っておりましたのに、こんなに計画的につくるものだとは思っていませんでしたので、びっくりをいたしました。それからせんだっての台風で、近所の方は、6丁目の方ですけれども、早速横峯公園に、現地に確認に行って倒れていないかと、たしかこれは枯れているというふうに説明があったけれども大丈夫かとかいって、いろいろ関心が高まっているようでございます。そういうことで、町は上手にうまいこと怒りをもってメタセコイアをのけろというふうに言った住民もおられますけれども、その怒りを上手に使って、公園の改善につなげようという、なかなか巧みなやり方をとられたなというふうに私自身は思っております。議会がはねた後に、町内の被害状況も見せていただきまして、古寺の神社のあの大木がひっくり返った写真もお見せしましたところ、これは根っこがないねと、こういうことになっているんやねということがわかって、この関心がやっぱりいろいろ広がっているようでございます。  自治会との関係をちょっと書いておるんですが、私がこの検討しているのは、何も議員ということで参加しているわけじゃありません。近所の者の一人ということで行っております。何も発言をいたしません。住民の方がどういうふうな御意向を持っておられるのかということを直接確認をしておくことが大事ではないかと。だからいずれ周辺の自治会との間で、約束事を設けるのは、そのとおりなんですけれども、参加しているのは、多くても30人ぐらいのことですから、自治会内部に合意形成ができるかどうかは、その自治会の役員さんが町が申し述べることについて、どういうふうに前向きに受けとめるのか、いや、あんなんあかんでというふうに受けとめるのかでかなり変わってくると思うんですね。このあたり、だから今検討会がうまくいっているから、自治会の側もうまくいくというふうに思わないほうがいいんじゃないかと僕は思っているですけれども、そのあたりの認識はどうですか。 ○議長(堀川季延君) 中川理事! ○理事(中川 保君) みどりの検討会に御参加いただきましてありがとうございます。検討会でおおむね、大筋同意をいただいた、みどりの保全計画なんですけれども、実際には、30名程度の方の御参加という御指摘もございますけれども、これから本格的に実施していくということになります。町長も述べましたように、大幅に伐採を進めると言うことになりますので、余り御存じのない方からは、相当な批判を受けると覚悟しているところなんですけれども、今回の台風の被害を見ましたら、やはり過去に大きく手入れをしている公園は被害が小さかったと。手入れのできていなかったところ、一定程度やりかけて緑を守れという声をお聞きして、手を緩めた公園については、まさに被害が大きかったということを実感しております。ですので、自治会との協議、合意も必要なんですけれども、一定程度これからやることについて御理解していただく必要があるというふうに考えておりまして、その辺も含めて皆さんとまた意見を交わさなければならないと思っておるんですけれども、今のところは、この計画、まだ全然実施しているわけではなくて、これからやったらどうなるというのは、すごい切り株とか、切り枝の姿を見て、皆さんからのすごい批判を受けるんじゃないかなと思っているんですけれども、そこは一定程度覚悟しながら行政としてやらなければならないことをやっていくという時期をここ二、三年は続けなければならないのかなと考えているところです。そういった町の取り組みを見ながら、自治会と御理解、御協力をいただいた協定というものが進んでいくのかなというふうに考えているところでございます。 ○議長(堀川季延君) 13番、八尾議員! ○13番(八尾春雄君) 大分心配をしていただいておりますが、それはそのとおりだろうと思います。ですから、この問題について、近隣の住民の方に資料なども、この間の検討会でこのような話でしたよと、どの程度読んでいただけるかわかりませんけれども、伝わっているのと、伝わっていないのとじゃ、やっぱり差が出ますので、それで対応していただいたらと思います。私がけしかけるわけにもいきませんけれども、町が今の状況を見れば、これ以外に存続を、横峯公園を保全する道がほとんどないんだという最低限度のことをやりますよというアピールをぜひしていただいたらいいと思います。  ペットのことを言われて、犬の散歩をしている方が熱心に議論をしていただきまして、これは後からこの検討会で議論になることだと思うんですが、私は横で聞いていまして、この方は横峯公園に犬を散歩で入りたいなと、こういうことなんだろうなということを横で聞いておりました。そういうふうに思いました。ただし、犬のことについては、いろいろ批判もあるから、だから愛犬家としてのやっぱりルールといいますか、モラルといいますか、そういうのをきちんとしないと、それはなかなか通らない要望なんだということも言っておられたように思います。この点、また引き続きサポートをしていただいて、私らも、我が家は犬を飼っていませんし、愛犬家じゃないものですからわかりませんけれども、私は農家なもんだから猫がありまして、猫は愛玩動物ではないんですね。あれはネズミをとる大事な動物でございまして、そういう感覚でおりましたから、ちょっと今の感覚とは違うところがありますけれども、引き続きサポートをお願いしたいと思います。  3番目にいきます。  道徳の教科書の選定について。教育長、これいろいろ理由を書いていただいたんですけれども、臨時の教育委員会を傍聴された方から聞いている話では、教育委員の方は何も発言がなかったんじゃなかったんですか。これたしかそうだったと思いますよ。これは現場の先生方がこういうことをお示しされて、それで教育長に提案されて、認識されたんですか。これ、どこまでの認識なんですか。 ○議長(堀川季延君) 植村教育長! ○教育長(植村佳央君) まずは、先ほど教育委員会の中で、教育委員さんがほとんど発言されなかったということを言われましたけれども、そうではなくて、私も一応その中の議長みたいな形で進めさせていただきました。1人ずつちゃんと委員さんには質問をして、その回答をいただきました。全くされていないという状況ではございませんので、その辺はしっかり認識していただきたいというふうに思います。  それから各学校の教員のほうには、この採択自体がちょっと夏休みに向けてですので、これからそういったことの細かい状況については、先生方には周知される。ただ、各学校には、道徳教育推進委員という形の先生方がおられますので、その先生方がこの道徳教育については、旗振りをされています。そういう意味では、推進教員の先生方は、そういう一定の理解を含めながら、それぞれの道徳を各学校で推進をしていただいているということがありますので、これからがこの選定が終わった段階で、その後その先生方が中心となって進めていただくことになると思います。  以上でございます。 ○議長(堀川季延君) 13番、八尾議員! ○13番(八尾春雄君) 中身はわかりました。  それから情報公開を上牧町にせよということですから、早速いたしたいと思います。  私が一番心配していたのは、ある検定を通った教科書なんですが、日本教科書というところがあるんですが、この出版社が事実上、ヘイト出版、韓国がどうの、中国がどうのと、最近よく書店に積まれている本がありますけれども、そこと役員も場所も同じというところがありまして、それで会社を定時にひけた労働者のある方と会って食事をしたと。終わってからまた会社に戻らなあかんねんと、こういう記述があるんですな、あの教科書には。だから今、ブラック企業をどうしたらいいのか、長時間労働がどうだと、働き方改革ではなくて、働かせ改革ということが話題になっているときに、ちょっと流れに乗らない教科書で、これを選考されるとちょっとまずいなというような感じがしておったわけです。そういう意味で、道徳教育が本当に実を上げるかどうかというのは、半ば疑問視する立場ではございますが、真っ当な主権者教育といいますか、国民が主権者であるという立場でのやっぱり道徳教育というのがやっぱり求められているんじゃないかというようなことを思っておりますので、これはこれとして引き続き注目をしてまいりたいと思っております。  4番目にいきます。  全国学力・学習状況調査について、私も持ってまいりました。この中には、このテストの結果がどうだと、調査により測定できるのは、学力の特定の一部分であるということ、学校における教育活動の一側面であることなどを踏まえるとともに、序列化や過度な競争が生じないようにするなど、教育上の効果や影響等に十分配慮することが重要であると、こういうふうに書いてあります。それをそのまま答弁書に載せられたわけであります。これはこれで大変大事なことだということでありがとうございます。  きのう一般質問された坂口議員のところは、広陵町の中学校の平均点を数字で出されましたけれども、関心のある人は学校単位でそれぞれ何点だったのかと、こういうようなことも関心があるのかもしれませんけれども、しかしそれはちょっとオープンにするのは控えてもらわないとまずいのではないかというふうに思います。模擬テストなどで、民間の塾なんかでよくやるのは、塾のレベルを上げようというので本気になって勝負をかけるような模擬テストのときには、成績のちょっと低い人を君ちょっと休んでよとかいって、肩たたきするそうですね。だからそれに類するようなことがあるということで言ってるわけじゃないんですけれども、受験者がどのような状況であるのかということだって、やっぱり影響があるわけだから、だから長い目で子供たちが勉強が好きになるようにしてあげてほしいと思います。  私ごとで恐縮ですが、私中学校のときに化学クラブでして、入ったときの理由がちょっと変わっているので紹介したいと思うんですが、メチルアルコール50ccと蒸留水50ccをどっと入れるんですな。それで攪拌するんですよ。大体これ何ccになるかと。50と50だから100になるやろと、こう思うでしょ。96.2なんです、これ。理科の先生が「八尾、立て。何で96.2になるのか言え」と。「えーと、うー」とか言って詰まりまして、「溶けたんだと思います」と、そんな文学的なことを言ったらあかんのですって。バケツにすり切りで砂利を入れますわな、すり切りでぱんぱんに入れますやろ。その中に水を入れたら入りますやんか。だから砂利と砂利の間がすき間があいているから水が入り込むんですな。だから分子の大きさが違うと、足し算して100ccにならないんですよ。なるほど、これはおもしろいと。そうすると蒸留水が10ccでメチルアルコールが90ccならどうなるか。蒸留水が20ccでメチルアルコールが80ccだとどうなるかというので調査をしましたところ、放物線を描くんですよ。この理由を、仮説を立てろと。証明しろと、こうなりまして、そんな実験をやりまして、日本学生化学賞、何かそんな金賞をもらった覚えがあります。僕は理科が嫌いなんですよ。理科が嫌いなもので、だけどその授業があって、好きになりましたから。だから結局授業、先生は自分が指導しているクラブの部員を確保したんですな。しかし、教えたことは勉強というのは、やっぱりおかしいなと、何でこうなるんだろうと、これを知りたいなという気持ちがわくような授業をしてもらわないとだめだということだなと思って、僕はその先生にいまだに感謝しているわけです。余計なことを言いましたけれども、そんな点で中学校の先生方は、部活と受験でかなりハードな生活になっています。この間、真美ヶ丘第二小学校に調べにいきましたけれども、次は、真美ヶ丘中学校に一度寄せていただいて、どんな状況になっているのか、またお聞かせ願おうかと思っておりますが、かつて私のせがれが中学生だったときには、日没で部活はだめというのが決まりでありました、ルールが。冬場になると5時で終わりですよ、もう帰れというふうになっていた、そんなルールもありまして。今はどうかわかりません。それも聞いてこようと思っております。生徒にしたら、体を動かすのが好きですから、行きたいと思うんでしょうけれども、それが善意であっても、先生方は自分の中で解決をして、システムとして長時間の労働を強いられると。好きでやっているから余計なことを言うなと怒る先生もおるんですけれども、だけどそれはそれでまた大事なことですから、調査をして、改善をお願いしたいなとこんなことを思っておるところでございます。  5問目にいきます。固定資産税の義務者ですね。  直接のきっかけになったのは、ある方が事情がありまして、広陵町に転入をされて、事実上の廃屋なんですな、人が住めるような建物じゃないんだけど、廃屋に住まいをされていて、それで住民票を移して、電気と水道を申し込みをして、何とか暮らしをしておられるという方からの相談がきっかけでございます。個人のその方の利益のために質問を議会でするというのは、余りいいことはありませんから、制度として申したいと思うんですけれども、結局客観性があるかどうかということなんですね。事実上の所有をしている人には請求をするんだということで、その方から依頼文の写しをいただいてまいりました。ちゃんと届け出してくださいよと。届け出ていない場合は、この地方税法の第9条の2の規定によって、町で相続人等の1人を代表者として指定をして、納税通知書を送付させていただくことになりますと書いてあるわけでございます。納税意識のある方でも、だけど自分の土地だ、財産だというふうに認識しないのに、税金だけ払えというのは得心がいかんじゃないかと思うんですけれども、そのあたりの心情はどういうふうに考えていますか。 ○議長(堀川季延君) 吉田総務部長! ○総務部長(吉田英史君) まず、議員お示しいただきましたように通知の依頼文書を出させていただいて、それによって、返答いただけない場合、こちらのほうでまず調査のほうをさせていただきます。答弁にも書かせていただきましたけれども、相続の上位の方を納税義務者として台帳のほうに登録するんですけれども、そのあたりは、住んでおる、住んでおらないというのが納税義務者の分ではなくて、あくまでも所有という形になりますので、その所有実態があるかどうかを調査しているところでございます。 ○議長(堀川季延君) 13番、八尾議員! ○13番(八尾春雄君) 所有と言われたので、少し踏み込んで質問をしなければなりません。これが紹介をした、持ち主がわからない土地が九州の面積を超えているという、こういう本です。今、国はリニア新幹線を通そうと思ったら、あちこちに持ち主のわからない土地がぎょうさんあるので、これを改善せなあかんといって、ことしの6月に国会で円滑に売買できるように、取引ができるように、移動ができるように法律も決めたようでございますけれども、逆の立場からいうと、誰が所有者なのかわからない土地に例えば課税をするということになるでしょう、町は見つけ出して。果たしてそれでスムーズにいくんですか。それで一つ質問としてお尋ねしたいのは、例えば入会権の確定している不動産がありますね。この場合の課税はどうしますか。 ○議長(堀川季延君) 吉田総務部長! ○総務部長(吉田英史君) 質問させていただいても構いませんが、私、ちょっと入会権自体がよくわからなかったので。 ○議長(堀川季延君) 時間をとめてください。反問権。入会権がわからないということでございます。 ○総務部長(吉田英史君) ちょっと認識不足で入会権がわからないので済みません。 ○議長(堀川季延君) よろしいでしょうかね。  13番、八尾議員! ○13番(八尾春雄君) 入会権のもともとを探ると奈良朝までさかのぼるんだそうですけれども、室町時代に確定された権利でございまして、農村共同体などが管理している池だとか、山林だとかいうあたりを村の共同所有にするんですね。そこの中に入って、まきをとったり、牧草をとったりして、そこに住んでおられる方々がその土地の収益を受けるということがあるわけです。だから、この場合、登記ができないわけですよ。質問になってから言おうかと思ったけど、ちょっといいますと、登記ができないのに、第三者に対抗しなければならないというので、例えば大字の区長とかね、大地主なんかが俺の土地やというふうに一応しておかないと、よその者が入り込んできてとられてしまうと困るから登記しておかなあかんがなといって法務局に登記する場合もあるんですよ。だけど事実でない登記をする場合があるんですね。広陵町でそういうのがあるのかどうかわかりませんけれども、一応説明として、そんなところです。 ○議長(堀川季延君) 理解いただけましたでしょうか。よろしいですか。  それでは、吉田総務部長! ○総務部長(吉田英史君) どうもありがとうございました。  実態といたしまして、そういった形の土地が広陵町にあるということも何ぼかは認識のほうをしております。今、しておりますのは、その土地の目的、公共的な目的に使用されているところもございますので、そのあたりは、非課税の措置をとらせていただいているところもございます。  以上です。 ○議長(堀川季延君) 13番、八尾議員! ○13番(八尾春雄君) ぐあいの悪い話をしますと、広陵町だというふうに断定していないから、私知らないので、一般的な話として聞いてもらいたいんですが、そうすると例えば明治のころに、地租の改正がありましたやん、今の固定資産税の前のやつ、地租ですわな。そのときに、今言ったような事情で村の所有なのに、第三者がやってきて、とられたらかなわんから、大字区長のおれが個人の資産ということで法務局へ登記しておくがなと。固定資産税もおれのほうで払っておくがなといって、100年間固定資産税をずっと払い続けたとしましょう。ほんなら争いになりますわな、3代か4代たったら、あの土地はたしか違うでと。文書も残っていないし、そのときやりとりしたおっちゃん、おばちゃんも皆死んでいるわけや。争いになりますやろ。そのときに、悪いことをした人は、どういうふうに言うかといったら、「何を言うてますねん。100年固定資産税を私、払い続けてきましたがな」と言って主張するわけですよ。ということは事実でない課税をすると、そういうことが起きるわけや。だから事実がどうなのかというのを合理的な基準がなかったら危ないんじゃないかと。町がだしに使われるわけ。そうことをちゃんと危険視して、危ないなという認識があった上で課税しているかどうか。どうですか。 ○議長(堀川季延君) 吉田総務部長! ○総務部長(吉田英史君) なかなか難しい面もあると思いますけれども、所有者ということで、やっぱり調査をいたしますし、その所有の実態がどうかというところ、例えばうちのほうで台帳に登録したといたしまして、何らかの相談がある。相談があった場合につきましては詳細な調べをもちまして、必要に応じて台帳の校正等には応じていくこととなっております。町が指定する際に誤りがあった場合のことをおっしゃっていただいていると思いますけれども、そういったことがないようには、事務のほうを重々注意しながらやっていきたいと思います。 ○議長(堀川季延君) 13番、八尾議員! ○13番(八尾春雄君) なかなか難しいことだし、それでこういう事例が最近ふえているそうなので、法務局の職員がこれ以上減らさんといてくれと、ちゃんとふやしてもらわないと調べられないですと言っているんですって。だからこれはやっぱり個人の権利にかかわることですから、やっぱりそのあたりも認識していただいて、町がどこまで設けるか私わかりませんで、今の体制だとかでね。文書で残っていない人が多いわけですから、そのあたりはやっぱり土地の古老に聞くとか、やっぱり争いがもし発生したらいかんから、村を二分、三分しますからね、こんな争いになりますと、どえらいことになりますから、十分に気をつけていただかないといかんのやないかと、ちょっと当初の質問から横へそれたような感じもないわけではありませんけれども、言っているのは、その人が将来においてちゃんと相続ができて、その暁には税金を払おうというふうに言っておられる方もあるわけだからそういう方の善意をやっぱり信じて町政もやってもらいたいと、こういうことを言いたかったので、申しております。  最後の合葬墓のことを申したいと思います。これなかなか反応がありまして、いつになるんだと、幾らになるんだという問い合わせが私のほうにもあるんですけれども、いやいやちょっと待ってください。条例もまだ何もできてませんねんということですね。それで墓じまいをされる方がふえているというのがどこでもある問題でございまして、ぜひ広陵町が生まれてからやっぱり亡くなるまで、それなりに関与していただいて、大事にすると。私のお知り合いで、広陵町が大変いいところなので好きになったと。本籍を移したんですって、今のお住まいのところに。広陵町に本籍を移したと言ってましたよ。私はここでついの住みかのつもりだと。だけども、子供がちょっと遠方に行ったり、それから娘がいるんだけれども、嫁いだけれども、宗教が違うので、嫁いだ娘をいつまで世話しろというふうにいうのかわからないと。だからもし、広陵町でそういう合葬墓ができれば、私も個人のお墓にも入ろうかと思うけれども、幾らかを分骨ということでお世話になりたいなと、こんな気持ちを言っておられました。そこらあたり心の安寧ということが問われることですから、やっぱりふっと広陵町に来てよかったなと思う瞬間だと思うんですよ。この瞬間、部長、わかりますか。どうですか。 ○議長(堀川季延君) 林田生活部長! ○危機管理監兼生活部長(林田哲男君) 私もこの広陵町に生まれ、この広陵町に育ってきており、林田家を継いでおりますので、墓もございますので、そういった気持ちは重々感じております。この合葬墓のことにつきましては、答弁にもありましたように、6月21日からほぼ1カ月間かけてアイデア募集、いろんな運営から管理、そしてデザイン等々のアイデアを募集したところでございますけれども、どうもデザインだけが出てきまして、それ以外の運営とか管理方法というのがアイデアとして出てきませんでした。ですから、我々行政側でそういったところをしっかりとつくっていって、それをお示ししないといけないなと思いまして、今その製作にかかっているところでございます。 ○議長(堀川季延君) 13番、八尾議員! ○13番(八尾春雄君) ぜひ十分に協議していただいて、気持ちがやっぱり安らかになるという方向で取りまとめをお願いしたいのでございます。そういう意味もありまして、5年に1回、追悼式をどうですかと、僕はそんな大層なことを考えていないんですよ。町長が5年1回、その合葬墓の前へ行って、30分ぐらいの式典をやって、亡くなった方の遺族の方から一言、二言御挨拶をいただいて、今日広陵町があるのも皆さんのおかげでございますということで挨拶をされたら、それはまたそれで、なるほど広陵町の合葬墓はそういう運営をされているんだなというのがわかっていいんじゃないかなと思って言っているわけです。別に特定の宗教でやれとか、そんなつもりは全くない。無宗教でやってくださいということでお願いしているものでございまして、その点だけもう1回聞いておきます。町長、どうですか。 ○議長(堀川季延君) 山村町長! ○町長(山村吉由君) 広陵町に住まいをしていただいて、ついの住みかとして、ここに最期、終えんの地を迎えられたということはやはり感謝の心を示すべきだというふうに思います。御提案いただいておりますことをしっかり踏まえまして、検討させていただきたいと思います。 ○議長(堀川季延君) 以上で、八尾議員の一般質問は終了しました。  次に、吉田議員の発言を許します。  2番、吉田議員! ○2番(吉田信弘君) 傍聴者の方、御苦労さまです。質問は1問だけです。1者だけの入札、町民の皆さんは納得できますかという内容についての質問でございます。  広陵町・香芝市共同中学校給食センター建設工事、広陵町立小・中学校空調設備新設工事及び広陵北かぐやこども園建設工事の入札等について御質問します。  広陵町・香芝市共同中学校給食センター建設工事については、通常の一般競争入札で2者が入札に参加され、設計金額と予定価格同額の14億383万8,000円、これ税込みでございます。落札金額、11億6,532万円で町内の業者が落札し、請負率は、83.0%でした。広陵町立小・中学校空調設備新設工事は、設計金額と予定価格同額の4億9,550万円、これは税抜きです。落札金額4億8,700万円、請負率98.3%でした。広陵北かぐやこども園建設工事は、設計金額と予定価格同額の7億8,378万円、これ税抜きでございます。落札金額7億8,300万円、請負率99.9%でした。空調設備工事とこども園建設工事は、総合評価方式、一般競争入札で1者しか入札者がないため、それぞれ予定価格に近い金額で落札されています。もし、この2件の工事が給食センター建設工事のように、通常の一般競争入札で行われていれば、約1億円から2億円の金額が残っていると思われます。これは町民皆様の税金でございます。この入札方式に町の幹部の方は、地元業者育成と周辺自治体もこの方式で行っているとのことです。しかし、この方式の内容は、19点満点で評価し、その中で広陵町に本店がある項目に1点が加点されるため、応札する業者のスタートラインが同じではなく、広陵町に本店がある業者が有利となり、公平公正ではなく、その結果1者入札になったのではないかと思われます。私は、中学校給食センターは賛成しました。しかし、空調設備工事とこども園建設工事には反対しています。こども園建設工事の入札日は、平成29年3月16日です。空調設備工事の入札日は、同年の5月11日です。  そこで山村町長に御質問します。  ①3月と5月とわずか2カ月で、約1億円から2億円の税金が多く使われたのではないかと思っています。この税金が残っていれば、町民の方々の要望を少しでも解決するのではないかと思います。広陵町に本店のある業者と広陵町民の要望解決とどちらが大切ですか。  ②周辺自治体もこの方式で入札を行っているとのことです。その自治体名と工事内容、そしていつ発注されたのか示してください。  以上です。よろしくお願いします。 ○議長(堀川季延君) ただいまの質問に対し、答弁をお願いします。  山村町長! ○町長(山村吉由君) 吉田議員さんの御質問にお答えを申し上げます。  1者だけの入札、町民の皆さんは納得できますかという御質問でございます。  まず、本町におきましては、予定価格が1億円以上の工事につきまして、指名審査会で議論の上、原則として一般競争入札を実施しており、「広陵町立小中学校空調設備新設工事」及び「広陵北かぐやこども園建設工事」で採用した入札方式は、「総合評価落札方式一般競争入札」であり、その名のとおり特定の業者を指名したものではなく、広く公募したものであります。
     総合評価方式は、建設業者の技術的能力を適切に審査し、価格と品質が総合的にすぐれた調達を実現するため、「公共工事の品質確保の促進に関する法律」に位置づけられた方式で、標準的な技術・工法を前提とし、価格のみの競争ではなく、新しい技術やノウハウといった価格以外の要素を含め総合的に評価する方式であります。  工事内容や周辺環境に応じた技術の評価により、工事の品質アップや工期の短縮、ランニングコストを含むトータルなコストの削減、自然環境や住環境の保護など社会的な要請への対応などが期待でき、民間企業などから技術的提案を求め、その内容を価格とともに評価するのが総合評価落札方式の特徴です。発注者は、工事内容や周辺の状況に応じて、さまざまな評価項目を設定し、民間企業からのすぐれた提案を募ることができます。  今回実施した二つの工事につきましても、技術的提案を求めており、「空調設備工事」については、品質管理に関する二つの提案を「こども園建設工事」については、品質管理及び施工管理に関する提案を受けています。  これらのことを考慮した結果、工事価格以外の維持管理費・更新費を含むライフサイクルコスト、その他、補償費などの総合的なコストの削減になっていると考えております。  本店所在地を評価項目としている点については、建設工事は現場ごとに施工条件が大きく異なるため、企業の施工能力として地域精通度を評価しており、国土交通省や県でも、工事施工する市町村に本社がある業者を優位に評価しています。このような評価項目や評価基準など、落札者決定基準を定める際は、学識経験者の意見を聞くこととされており、市町村は県の技術者に意見を聞いて定めています。  なお、地域精通度の評価点を小・中学校空調設備新設工事を例に説明しますと、技術提案等の他の評価点が同点であるとして、地元業者の1点の加算を他地域の業者が入札額で挽回しようとした場合の値引き額は、予定価格の1%にも満たない額であり、他地域の業者の参入を妨げるものではありません。  技術的提案を受ける「総合評価落札方式」につきましては、品確法の趣旨や、国・県の動向も踏まえて対応してまいります。  次に、周辺自治体の総合評価方式に関する状況ですが、奈良県が拡大を図っていることもあり、県内の市町村では、平成27年度が39件、平成28年度は46件と、年々ふえつつあると伺っております。近隣の主な建築工事では、葛城市で平成28年5月に「新庄北小学校附属幼稚園改築工事」を公告したところ、3者応札があり予定価格に対しての落札率89.27%で市外業者が落札されています。香芝市では平成28年5月に「市立みつわ保育所建てかえ工事」を公告し、2者応札で落札率99.85%で市外業者が落札しております。御所市では平成29年11月に「御所市民会館解体工事」を公告し、市外業者1者の応札で落札率100%でした。上牧町では、平成29年4月に「庁舎西館耐震補強及び改修工事」を公告、町外業者1者応札で落札率99.99%、同月に「第二体育館耐震及び改修工事」を公告し、2者応札で落札率97.83%で町外業者の落札となっております。  なお、県が実施した総合評価方式の件数は、平成27年度269件、平成28年度は284件と伺っております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(堀川季延君) それでは、自席より再質問願います。  2番、吉田議員! ○2番(吉田信弘君) 答弁ありがとうございました。  ①の私の質問の中で、ちょっと答弁漏れですね。私は、1者入札ということについて、ちょっと重点を置いているわけで、広陵町に本店がある業者と、広陵町民の要望解決とどちらが大切ですかということは、これちょっと答弁がないように思っているんですけれども、どこにこれ出ているんでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 今の問い①に関しましての答弁ということで。  山村町長! ○町長(山村吉由君) そのことについて、答弁の中で触れてございません。御指摘のとおりでございます。ただ、いろいろな事業を進めるのは町民のための事業でございますので、特定の業者のためというものではないということは、皆さんも御理解いただいているものでございますので、当然のことだというふうに思います。 ○議長(堀川季延君) 2番、吉田議員! ○2番(吉田信弘君) ちょっともう一度聞きますけれども、私、当然町長のほうも、だから、どちらも大事か、いや、どちらがという内容の質問をさせてもらっています。どちらが大事かということでね。本来、私これ、個人的な考えになるかもわかりませんけれども、町民のことを思うのであれば、1者しか参加しなかったら再度入札をやり直しをしようやないかという話は出なかったのですか。入札についてのそういう会ですか、指名審査会をつくっておられる中で。だから周りがやっているから広陵町もこれでいいやないかということではだめだと思います。だからこれ、皆さんがやってきている努力が、これで一遍に台なしになっているわけです。現実的に1億円、2億円の税金を集めるのに、主でその他の関係の方は必死になってお金のことで、できるだけ多くいただこうと、滞納のないように努力されているわけです。にもかかわらず、わずか2カ月でこういう形で1億円か2億円、これ損失だと私は考えています。  それとこの指名の中で、いろんな技術的なことも触れていますけれども、私、特定というような言葉はちょっと嫌いやけれども、今現在、水道のタンクを解体されている業者がありますね、真美ヶ丘の中でね。私、委員会で質問しようかなと考えていたわけですけれども、その中で高架水槽の建っている高台の下の盛り土の部分で周りが張りブロックされていて、これ最初の工事の中では、解体して、当然それをフラットにすると。その部分の撤去をするというふうな工事内容だったように思われるわけですけれども、それを確認したところ、最初はそうでしたけれども、工事をしていく中で残土というか、残骸といいますか、いわゆるはっきりは聞いていなかったけれども、委員会で質問したらいいわと思ってんけども。それを県のほうに相談かけたら、いや、そのままでいいわということで、この前ですかね、災害の倒木の件で、真美ヶ丘小学校のほうへ現場に行かせてもらったときに水道局、高架水槽の付近を見たら、もう既に盛り土をして、その周りが崩れないように斜面の保護をされていたと。私それからちょっと質問というのか、この前話をさせてもらったら、いや、実は最初は撤去するようになっていましたと、ところはこれはどういう理由でしょうか。これどういう理由かわかりますか。本当は委員会で質問したかったんやけど、今ちょっとこれ、そういう技術面でということやから、だから業者ができないものか、できないから何か県のほうがやったものか。いや、これは難しいから置いておけとなったのか、ちょっとその辺聞かせてほしいです。 ○議長(堀川季延君) 中川理事! ○理事(中川 保君) 真美ヶ丘配水場の工事で、高架水槽の基礎の除却のことの質問だと思います。  真美ヶ丘配水場については、改修工事に当たって、住宅都市整備公団から引き継いだ図書というのが正確なものがございませんでして、高架水槽についても基礎の形状がしっかりと書いた図面が残っていなかったということで、直接基礎、いわゆる地盤の上に定番、コンクリートだけで基礎をつくっているものであると想定して、発注されていました、解体工事において。ただ、掘削しますと、基礎として基礎ぐいが打たれていたということで、この基礎ぐいを撤去する費用というのは、直接基礎の定番を除去するのと比べて、遥かに高額な費用がかかるということで設計変更いたしまして、基礎を撤去するのではなく、ゾーン打ちするということにしていると。廃棄物処理法上の問題がないかとかいうことで、県のほうにも相談させていただいたところ、所有者として町が持ち続けている限りは、基礎を撤去しなくても大丈夫ですよという回答を得ております。ですので、町が配水場として使用していく上で、支障がないような形で処理をさせていただいて、設計変更させていただいたというのが現状でございます。  以上でございます。 ○議長(堀川季延君) 2番、吉田議員! ○2番(吉田信弘君) ちょっと私、腑に落ちないというか、これ議会にかかっている事案ですね。にもかかわらず、これ内容的に大きい構造変更されているわけですね、構造というのか、形態を変えておられるわけです。といいますのは、これ、我々は今の時代はわかりましたで済むかもわからんけど、将来何か災害とか起きれば、その平地をつくっていく必要があるわけです。最初、この入札にというのか、工事を発注するについて、理事者側は、これも全部撤去して、うまく広く使えるという状況をつくるというふうな説明をされていたと思うんです。そのこともその地域の方にも当然撤去しますということで伝えている。その中で、私、その小学校へ行く機会が何回かあって、ちょっといつか、日は定かではないんですけれども、大きいユンボが入って、ダンプトラックも入って土砂を撤去しかけている場面を私見てますねん。恐らくその後、何かくいがあったのかということで、町のほうに相談を受けたと思うんやけども、本来は議会にかかっている案件を結果をやっぱり議会に対して説明する義務があると思いますねん、これは。小原部長が、これも精算できて減額してますねんという、そういう問題ではないと思うんです。だからそれを平らにすることによって、先々我々の後輩というか、皆さんの後輩の方が、いや、これちょっと不都合やからとらなあかんと、二度手間になるわけです。ましてや今大きい工事の中でのこれだけの部分で、諸経費については全体の中でのこれだけ。しかし、今度それを単独で含めば、何がしのお金が発生するわけですよ、経費が高くなってね。だからその辺を含めた中では、当然議会にかかっている事案ですので、当然それは説明する必要もあるし、ちょっと何かここ、長い期間とは言わないけれども、ここ2年、3年ぐらいはちょっと何か異常事態かなと私思っているわけです、この入札も含めてね。だからしっかりとまちを守るという、皆さんの税金で我々は生活させてもらっているわけです。だからそのことを第一義に重きに置かないと、周りがやっているからこうと。だから皆何か問題があるところは、周りがやっているから、あそこやっているからこうやっているという逃げではなくて、やっぱり攻めるほうに転換しないと、これから自治体もなかなか厳しい。ましてや隣の河合町では、今まで随意契約が、件数は私知りませんけれども、今西和のほうの、私、毎日しかとっていないんですけれども、取材される中では随意契約ではなくて競争入札に付するというような記事もある。その中では結果的には今まで100で出した分が、今度競争原理が働いて50%、半分でできたとか、そういうような記事も新聞に報道されているわけです。だからそういう意味では、ちょっと今の時代にそぐわないような入札結果かなと。私、結果だけしか見ていないけどもね、これは。だから法的には問題ない。法律もつくっているのはみんなやからね、機械的につくっていないから。いい法律か、悪い法律かということもその辺は加味しないと自治体がなくなっていくというのか、潰れる可能性も出てくる。ましてや皆さんも御存じのように当然補助金も減ってきているわけです。最終的には、自治体で賄うような時代が来るかもわからない。ましてや維持管理も、また新しい新設もする工事も当然出てくると思うんです。しかし、これからもうちょっとやっぱり自分たちでやっていくというふうな時代になっていくとは思われますけれども、当然お金はありませんので。だからそういうことを考えるのに、まず町民からお金をいただいて、我々が生活できているというやっぱり感謝を持たないと、町民の方をますます不幸にするというのか、私はそういうふうに思います。くいがあるからという問題ではなくて、大きい会社ですので、今されているのはね。その意味で、選定というのか、町内業者ということで町は考えてはるわけですやんか。しかし今の答弁を見ていたら、いやくいがあるからどうのって。くいみたいなのは、私の住んでいるところの横のミキハウスの跡でも、あそこも建物があって、くいは当然あるわけです。だからくいがあるとかないとか、そんなんあれだけの建物を支えると思えば、基礎というのか、コンクリートの部分では無理です。フーチングというのかね。それでは無理やから、当然基礎ぐいというのか、支持のところまでくいを打って、そこでとめているというのは、これ、大体わかるとは思うんですけれどもね。ちょっと研究不足というのか、その指名された審査会ですか、もうちょっと勉強していただきたいなと。  それと民間の活用も当然、民間というのか、やっぱり町内の方でも専門的な方も知識をお持ちやし、そこは頭を下げてでもやっぱり頼めるところは頼んでボランティアで、できるだけ参加していただこうという、いい考えの方も持っておられますからね。  ちょっとそれましたけれども、だからその辺どういうふうな、これは委員会で聞かせていただきます、この続きはね。私は、業者が無理やと言ったんかな、ちょっとその辺だけ聞かせてくださいよ。このくいを撤去するということについて、もともとくいは想定していなかったから。しかし掘ったらくいが出てくる。お金がかさむ。でも今後何がしの関係で撤去するとなれば、私言いましたように余計な金がまたかかるわけですので、だからそのときそのときで、当初の説明どおりやっぱりやっていただかないと困るわけです。それに対して賛成、反対があったと思うんですけれども、賛成して工事もかかっているわけですので、それを黙ってされるというのは、ちょっと議会軽視というのか、私はそういうふうに、ほかの方はないと思うけど、私はそういうふうに思います。そのことについて、そのことというか、そのくいがなぜ撤去できなかったのかというか、先ほど言われたけどお金の問題も。お金の問題だけですか。これ業者側からの要望ですか。恐らくこの質問に対しては、いや、それはありませんというのは当然理解できます。どうですか、再度。 ○議長(堀川季延君) 中川理事! ○理事(中川 保君) おっしゃるように、直接基礎のフーチングは、鉄筋コンクリートの構造物で、地上を掘削すれば、基礎地盤まで掘削すれば撤去できますけれども、くい基礎ということで、フーチングは非常に地盤に高いところにあるんですけれども、くい自身は長いくいが打たれていますので、それを抜くという作業が必要になってくるんですけれども、その費用というのは、大型の重機を持ってこないと、くい打ち機と同じような大きな重機を持ってこないと撤去できないということで、現状でなかなか撤去するのは難しい、重機の運搬だけでも難しいような工事になってきますので、そういう部分を含めて、施工上、今やらなければならないかという分も含めて検討したと思います。その結果、今、撤去しなくても、今の配水場としての機能は確保できるということで、それと費用の問題もございます。費用も非常にかかるということなので、現在は撤去しないで置いておこうと。必要とあれば、撤去することは可能ですので、そのときに判断するほうがいいのかなと。今の予算の中では、撤去せずに置いておくのが一番ベストな方法ではないかという判断をしたというふうに考えてございます。 ○議長(堀川季延君) 2番、吉田議員! ○2番(吉田信弘君) くどいですけれども、本来は、議会にかかっている案件ですので、議会に相談をかけていただいたほうがお互いに納得できた結果というのか、回答が得られたかなと思うんですけれども、大きい機械とか言われるけれども、段掘りというような方法もあります。全面が入り口が広いですので、ユンボで段掘りして抜く方法もある。しかし、今、平らに土をとって、くいが上へむき出しになる。その周りを掘って1ぐらいのユンボで届くところまでやって、そこから頭を飛ばしてしたら、費用みたいなんはかからないわけです。くいの当然解体と廃棄もかかるかもわかりませんけれどもね。それだけ面積広くないから大きいくいもないし、一のユンボで十分吊れるし可能だと思いますので、だからそれはやり直しをやっぱりしていただかないと、これ説明が多分つかないと思います。だから県に相談云々言うまでに、議会に相談、くどく言いますけれども、事が起こってから議会に相談じゃなくて、こういうことで形状を変えたいと、当然当初の説明から変わりますので、だから早くされていたら、別にこんなん問題は起きなかったと思います。私、びっくりしているんです、元に戻っているからね。あの周り何もこれ利用できないわけです。何の活用もできない。あれだけの面積がとられるわけですやんか。あれがあれば、将来的にもいろんな利用法は出てきますので、その辺はしかりともう一遍県と協議するのか、その辺結果だけでもいいから報告してとりますということでやってもらわないと困ります、それは。これも委員会で続きをやりますのでね。  それと町長に迫るような私、態度ですけれども、これどっちかなという、いや、どっちも大事ですと、当然おっしゃると思います。でもこれ見る限りでは町民を大事にしていないといか、1億円、2億円あれば、皆さんの要望を恐らく小さいことであれば舗装が悪いとか、側溝が悪いとかなれば、皆解決はできると思いますのでね。  済みません、ちょっと戻って申しわけないけど、さっきの件、高架水槽の下の。これは業者ができないと言ったんですかね。 ○議長(堀川季延君) 中川理事! ○理事(中川 保君) 町の判断でございます。 ○議長(堀川季延君) 2番、吉田議員! ○2番(吉田信弘君) わかりました。先ほどの町内業者を入れた理由については、高度の技術もお持ちの業者やからね。もちろん私も理解していますよ、それぐらいの工事、この辺って失礼を言って悪いけれども、町内の小さいというのか普通の通常の建設業者でもあっても、これは仕事が可能ですので、何ら難しくございません。ただ、しっかりそのほうはお願いしておきます。私それだけ聞きたかったわけです。どういうふうに思って、この発注をされたか。わずか2カ月の間に、これ同じような現象が起きているわけです。1者入札で99の請負がね。だからこれ誰もとめる者なかったんかなと。最初に1者入札ではちょっと入札にならないから、やめとこうという、これ意見はなかったんですかね。ちょっとその辺お伺いします。 ○議長(堀川季延君) 吉田総務部長! ○総務部長(吉田英史君) 失礼します。入札方式についてお伺いされていますけれども、まず指名競争入札の場合は1者が応札者の場合は、入札を中止するという取り扱いのほうをしております。今回につきましては、総合評価、一般競争入札ですので、制度上、一般競争入札の1者入札というのは有効であるということで言われておりますので、そのまま入札のほうは実行させていただいたところでございます。ただ、議員さんもおっしゃいますように複数の参加が望ましいということは間違いないと思います。そのあたりは、予定価格の設定であるとか、工期の設定であるとか、発注方法、そこは審査会のほうでも今後議論を検討していきたいと思います。  以上です。 ○議長(堀川季延君) 2番、吉田議員! ○2番(吉田信弘君) 今既に工事も終わっているわけですけれども、今後どうのこうのじゃなくて、大きいお金ですのでね。ましてや言いましたように、補助金も減ってきている中で、どういうふうに皆考えておられるのかなというか、部長の中でも、これ何人か、10人近くの部長がおられる中で、誰一人も声がなかったというのは、これ私悲しいというのか、誰も町民のことを思っていないのかな。私も職員時代がありましたけれども、係長にもなれなかったわけですけれども、非常に悔やんでおります。議員になったのでどうこうということではないけれどもね。だから、私が見る中では、町の職員さんが全てこういう考えをお持ちではないと思います。若い人、ましてや私の知る限り、見る限りでは数人の方はやっぱり普通ですよ、普通の職務をこなされておられます。自分の職責に合った任務を全うされていると思います。しかし、もっとやっぱり町長のほうから失敗しても何も言わない、叱るということは暴力ではありませんので、やっぱり注意する言葉も大事かなと思うし、私、その委員会も通じて、こういう会議も含めて、町長が副町長を含めて、これ指示している。指示はあるけれども、ちょっと前の町長のことを出しますけれども平岡町長とは雲泥というか、やっぱり町長はぱっと太鼓みたいに打てば響くような感じやったけど、それがええか悪いかは別としてね、だから我々に見えてこないというかね。何か事があるのか何かわからんけれども、たびたび議会と共有したいというような言葉も発せられるかというか、それやったらもうちょっと早く言ってくれというふうな場面を皆さんお持ちやと思います、言うか言わないかでね。私代表して言っているのか、私個人的に言っているのか、これは私の思いだけを伝えているだけでほかの方はわかりませんけれども、しっかりしていかないと、河合町は夕張市のほうにも視察に行かれたみたいです、聞く中でね。当然、それだけ危機感を、せっぱ詰まっておられるわけです。だから周りがこないしたから、広陵町もこないしようじゃなくて、広陵町、今まですばらしいまちやったのに、人がふえてよかったものか、これも人が減っていくのも、これは寂しいものですけれどもね。だから楽しく暮らせるようなまちづくりをやっぱりつくっていかないと、何ぼ裕福になっても、形は豊かになってもやっぱり心が裕福でなければ寂しいようなまちになっていきますので、その辺は議会としては、そりゃ辛い言葉も言いますけれども、だからこれは皆職責やからね。私かてこんなんやめてしまったら、楽しくお話もさせてもらいます。しかし議員という、皆さんの税金で養ってもらっているわけです。だからそういう立場の中では、これはやむを得ないと、これは理解していただかないと、吉田文句ばっかり言いよんねとじゃなくて、私は皆さんの代表、私も当選させてもらって、有権者の方の期待に沿って、そりゃいろんな方がおられます。しかしこのままでは、皆さんも恐らく思われている。ましてや町内から職員さんが来ておられる方は、多分そう思っておられるかもわかりませんけれども、もうちょっとやってほしいなというのか。答弁はしっかりとしてくれてはるねんけど。町長、最後に一言何か言ってください、しゃきっとするような。私かて納得やなという言葉が欲しいですよ。お願いします。 ○議長(堀川季延君) 山村町長! ○町長(山村吉由君) いろいろと吉田議員には御心配いただいておりまして、本当に申しわけないなと思います。完璧に全てができているかというと、そんなところはないと、それぞれ反省しているところもあるかと思います。しかし、町民の福祉向上のためにみんな力を合わせて、議員の皆さんとともに、進めているのが広陵町の行政でございます。私も職員に申し上げておりますのは、議会からは厳しい意見が当然出てきて当たり前、これは議会の権能であり、また町民から負託された責務であるので、しっかり受けとめるように。また、ただ聞くだけなしに、やはり改善、改革すべきところは、しっかり改革するようにということを指導いたしております。私の個性は、平岡前町長とは違うというのは、当然のことでございますので、これがいいか悪いかは皆さんが判断をしていただくことでありまして、自分自身は、しっかりやっているつもりでございますので、この方向で、方針で進めてまいりたいと思います。  1者入札は、確かに1者で競争が働いていないというところは確かにあるかと思います。もっと安くいい仕事ができる、そんな方式があればと常に思っているわけでございますので、今後もきょう御指摘いただいたことを含めて、研究をするように、職員を挙げて努めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(堀川季延君) 2番、吉田議員! ○2番(吉田信弘君) 私終わろうかなと思ってんけどね、議会に対してはわかるんですけれども、やっぱり町民の方に対しては全くないというのか、ちょっと戻りますけれども、当初の質問にね。だから業者が大事か町民が大事かというのは、その辺はしっかりと答えてくださいよ。 ○議長(堀川季延君) 山村町長! ○町長(山村吉由君) これは町民のための行政をやっておりますので、町民が大事というのは当たり前のことでございます。最初にお答えしたとおりでございます。 ○議長(堀川季延君) 2番、吉田議員! ○2番(吉田信弘君) そういうお言葉をいただいてありがとうございます。そうしたら町民ファーストであれば、どういうふうにする、入札をどういうふうにする。1者入札でいいのか、複数の入札者というのか、町内の建設業者の上の業者は数千件おられると思います。県内でも大きい企業さんもおられます。だから町民の安心を見るのであれば、その辺は努力していただかないと、1者入札では、これも議会だよりで回るわけです。だからどういう反響があるのかなというのも私見てみたいなと思いますので、質問を終わります。ありがとうございます。 ○議長(堀川季延君) 以上で、吉田議員の一般質問は終了しました。  しばらく休憩します。     (A.M.11:45休憩)     (P.M. 1:29再開) ○議長(堀川季延君) 休憩を解き、再開します。  坂野議員の発言を許します。  6番、坂野議員! ○6番(坂野佳宏君) 議席番号6番、坂野、質問させていただきます。  今回の質問は、南郷池周辺を広陵町に編入をというタイトルでさせていただきます。  行政側からいったら何ていうとっぴなことを言っているねんということになるかもわかりませんが、私の思いを聞いていただけたらなと思います。  まず南郷池周辺の行政界は地域に住んでいる住民にとっては不可解な思いを持って生活してきました。結果として、上下水道は広陵町から供給している戸数が約20軒程度存在します。逆パターン、高田から給水を受けているところも約5軒ほど把握しています。  あえて提言いたします。南郷池周辺の一部を広陵町に編入していく考えはどうでしょうか。  質問を終わります。 ○議長(堀川季延君) ただいまの質問に対し、答弁をお願いします。  山村町長! ○町長(山村吉由君) 坂野議員さんの南郷池周辺を広陵町にという御質問でございます。  本町の南郷池周辺の大塚(六道山)地区と大和高田市は行政界が複雑に入り組んでいるのが現状であります。議員御指摘のとおり、この地区につきましては、上水道は本町から大和高田市へは22戸供給しており、逆に大和高田市から供給されているのは13戸でございます。  水道管の入れかえ等におきましても、当初広陵町で布設した水道管であれば、そのまま広陵町が入れかえを行うようになっております。その分の負担を大和高田市に求めるという意見もございますが、当然その逆も同様のことであります。  広陵町の水道事業としての給水区域は広陵町全域であり、決して他市町のための事業ではございません。しかしながら、新たに水道管を引き込むにも地形的に見て厳しいと判断した場所につきましては、双方協議の上、区域外給水を行っているところでございます。費用負担等を考えますと現況のまま当初設置した管理者で整備する方が最善の策だと考えます。水道利用者の意向を最優先に考え、本町から給水できるように、大和高田市と十分に協議を重ねてまいりたいと思います。  区域外給水でございますが、広陵町水道事業給水条例第2条第2項の規定により、公益上必要と認めるときは、町外に分水することができるとされており、法的には支障はないものでございます。  次に市町村の境界変更については、地方自治法第7条にその規定が置かれており、第1項で「関係市町村の申請に基づき、都道府県知事が当該都道府県の議会の議決を経てこれを定め、直ちにその旨を総務大臣に届け出なければならない」とされており、同条第6項で「第1項の規定の申請については、関係のある普通地方公共団体の議会の議決を経なければならない」となっています。  以上のことから議員のおっしゃっている地域については、広陵町及び大和高田市の議会の議決を経て奈良県知事に申請し、奈良県議会の議決をもって知事が総務大臣に届け出ることにより広陵町への編入が成立するということになります。  境界変更を生じる主な理由としては、地形の条件の変動による境界変更及び住民生活上の理由による境界変更が挙げられます。日常生活の利便、行政サービス等を所属する市町村からではなく、隣接する他市町村より享受しているため、その区域を境界変更により他団体に編入するということが今回の場合に当たるとは思われますが、これまでの経過を踏まえた大和高田市との十分な協議が必要となるとともに、対象となる住民にとっては、何よりも住民サービスの主体が変わることとなるため、十分な理解と協力が得られるかなど、課題は大きいと考えます。  また、字の区域は、市町村の長い歴史の積み重ねで確定されたもので、現実的には自治体としての利害も絡むため、変更は難しいものと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(堀川季延君) それでは、自席より再質問願います。  6番、坂野議員! ○6番(坂野佳宏君) この辺の内容につきましては、当然簡単なものではないというのは最初からわかって質問しております。といいますのは、この広陵町が昭和32年に形としてなったときに、この行政界はつくられました。このころ私は生まれたんですが、ちょうど南郷池のほとりに住んでおりました。それから年月がたって道路もでき、南郷池の周りも変わり、空き地が建物が建ったりということで大きくさま変わりをしてまいりました。地元に住む私としてはいつも不思議な思いで、何でこんな行政界にしはったのかなといつでも思っていたわけでございます。その中で、私、簡単な地図を添付しておりますが、地図の上の右上の地区につきましては、大昔はただの空き地でございました。これが高田市の区域で建て売り住宅が建ったわけですが、ちょうど薄く右にある建物の部分が広陵町にありまして、今、このところに住んでおられるのは3軒だけでございます。私、素朴に今回給水管の入れかえを見ていましたが、3軒のためになぜこの時期にほかもあるのに、高田市の区域を入れかえるのか、ちょっと疑問に思ったので頭に残ったわけでございます。まずこの分については、緊急性とかあるんですが、なぜあえてこの地区をせなあかんというふうに捉えられたのか、事業部長、お答えください。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) ただいまの坂野議員の御質問でございます。なぜこの時期に入れかえなければならないかということでございますが、水道管の老朽化もございまして、その入れかえとか耐震の入れかえとかございまして、ちょうどその時期でこの部分もかえさせていただいたというところでございます。 ○議長(堀川季延君) 6番、坂野議員! ○6番(坂野佳宏君) ルールどおりにやったという回答ですが、要は私思いますに、回答にもいただいていますが、大体22と15の同数ぐらいで来ております。もっと思いますのは、私の六道山地区というのは高田とほんまにひっついておりますので、私の家でもひっついておりますので、ちょっといびつ過ぎるんですが、この境界の考え方が。私なぜ先ほど水道のことも言うかといったら、ここの地域の方は、固定資産税、住民税を全て高田で払っておられます。幾ら法的に区域外給水は当たり前だといっても、それが当たり前やから構わへんねんというのは、ちょっとこの時代に入ってくると考えたらどうかと。なぜかといいますと広域連携は、昔は無理やったけど、今やったら何ぼでも広域連携もできますし、やりとりの話もできると思うんですね。私のこの地図に載っていない、もっと上のほうでは、高田市の高い水道代を払って、もちろん固定資産税、住民税は広陵町です。水道、下水は高田市に高い金を払っておられる。当然住民さんは広陵町の金額にならへんかってんなと言っておられますね。例えば簡単な話、ここを高田市の料金でとりなはれと。上のほうは広陵町の住民税をもらっているさかい広陵町の料金でいくわというような実際やりとりはやる気があったらできると思うんですね。そやから一応そこに住んでいるさかいしゃあないじゃなしに、ちょっと不公平感を私の中では感じているんです。この地図の中で、ちょうど大きな築山大塚のところの建て売りのところで赤く小さくしている場所があるんですね。これ開発で6軒か7軒建ったんですが、一番奥だけ、その当時行政界は高田市になったんです。私は高田市であっても、広陵町に住民登録されるのかなと思ったら、いや、私は高田にすると、土地が高田やからということで残ったんです。例えばこういう事案の受付のときにも開発申請、長期に町は事前協議で協議するわけですから、このときでもちょっと待ってよということで、高田市さんに素朴な行政界変更しましょうかと訴えられたらできたんじゃないかと。ここでも回覧板も何も別ですよ。広報も配っていません。なおかつ上下水は、この方は供給を受けていると、こういうのが残ったので、その辺は、今は無理かもわからんけど、こういう小さい部分は簡単にできるんじゃないでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) ただいまの御質問でございますが、一応この高田市と広陵町というぎりぎりの線で両方かぶっているところがございます。その場合は、大体玄関がどちらにあるかということで行政界が決まると。恐らくこの場合は高田市のほうに玄関があるということで高田市じゃないかと。ちょっと私もわかりませんので、住民課のほうに確認させてもらったら今のところ行政界をまたがって土地がある場合は、どこの住所をとるという話を聞かせてもらったら玄関があるところでとっていますという回答をいただきましたので、回答させていただきます。 ○議長(堀川季延君) 6番、坂野議員! ○6番(坂野佳宏君) 私もこの辺はいろいろ聞いておりますので、玄関があるほうが住民登録できると。強制じゃないみたいな感じで、一応選べるというふうに聞いております。その中で、池のちょうど上のほうの今行政界、この地図では広陵町に入っていますが、遠野さんからずっとこの地区の場合は、白地図で見ますと高田市なんです。ただし、これは大昔から私たちは六道山区のつき合いであるから仮想地番で勝手に大塚何番地とうたって住んでおられて、広陵町のつき合い、六道山区のつき合いにされております。逆に実態として住んでおられるねんからこの辺を当然高田市と何ぼでも話ができるのではないかと私は思うんです。それの奥のアパート、これも高田市であってもずっと広陵町のおつき合いをされて、選挙も広陵町で行っておられます。今、さらが建ったのは高田市だからということで、高田市になりましたが、この1画は全て大塚区というつき合いの中で暮らしておられます。昭和32年からずっとその形で暮らしておられるんですが、この辺はほったらかしはいかんのじゃないかと私は思うんですが、いかがなものでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) 坂野議員おっしゃるとおりと思いますが、恐らく今現在でありますと、そういうことはできないと感じております。ただ、この土地、高田市にあるのに住所は広陵町であるということにつきましては、当然今では考えられませんが、昔は言われたら、言われたときに、地番があれば、その地番をとっていたということしかちょっと確認しましたら、そういう返答しかもらえませんでしたので、今では絶対考えられないということでございますが、大昔ではそういうケースもあって、この高田市と広陵町の以外の場所でも、恐らく三宅町とかそういう部分にも存在しているかと存じております。 ○議長(堀川季延君) 6番、坂野議員! ○6番(坂野佳宏君) 当然、私は難しいのはわかって言っているんですよ。そやから、要は私が事例を与えた中で、当然解消すべきものはあるんじゃないかと私は言っているんです。そやから最低限、今の南郷池を全部入れよとは言いませんが、実際これは、ちょっと生活部長に聞きますわ。今、南郷池で去年からいろいろ苦情が出ております。そのたびにこれは高田市やからと振っても、結局は広陵町の生活部が動かないかんということで、苦情は広陵、税金は高田、この辺の見解はどない思いますか。 ○議長(堀川季延君) 林田生活部長! ○危機管理監兼生活部長(林田哲男君) 非常にお答えに難しい御質問だと思うんですが、まず、我々は南郷池の公害といいますか、悪臭等々について、地元の六道山区から御相談を受けて、南郷区が管理されておりますので、六道山と南郷区の間に入ってやっているという現状でございます。やっぱり両方とも広陵町の大字ですので、そういった点からは我々生活部が動いているわけなんですが、土地の地番から課税されるものについては、どうもちょっと私のほうではなかなかお答えがしづらいところでございます。よろしくお願いします。 ○議長(堀川季延君) 6番、坂野議員! ○6番(坂野佳宏君) そうしたらこの流れ的なことのついで、まちづくりの奥田部長、どない思いますか。 ○議長(堀川季延君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) ただいままちづくりの観点からということで御質問いただいたところでございます。議員がおっしゃっていただいておりますのは、先ほどからの話であれば、そういったいわゆる税等の負担を隣接する市のほうに実際されておられて、そのかわりにそういった悪臭であるとか、南郷池に関しましては、そういった生活にかかわるような問題が広陵町のほうで起こっているというところを捉えていただいて、そこの負担と逆に違った面での被害を受けているところ、行政として何か解消する手だてはないのかというふうに御理解をさせていただいたところでございます。なかなか難しいところではございますが、これはやはり実際には高田市としっかりお話をさせていただいて、今後この問題はやはり継続的にそういった機会を設けていくのも何かの解決につながるのではないかと思っておりますので、これは住民の方々にとってみれば、そういった悪臭等、本当に何とかしてほしいというところもございますし、税の負担の面でいえば、1年でも早く広陵町に入れば、それで何か対策ができるのかというところでございますので、そういったところを両市町で問題を提起させていただいて何らかの解決に向かうというのが実際我々させていただくべきことではないかと、このように考えております。 ○議長(堀川季延君) 6番、坂野議員! ○6番(坂野佳宏君) 奥田部長は、当然広域連携の中で高田市と話ができる立場にございますので、例えば議会でこんなことを言われたと、こんなことをうちは困っているねんといって、担当レベルで、まずお話をしていただきたい。その後、根回しの上で、町長さん、市長さんに会えるようなところまで、できたら、一遍に変えよと言ってませんよ。まず道筋をつけれるような話、そしてあんたのところ、ちょっとええとこどりし過ぎとちゃうかというぐらい担当レベルだったら言えるんちゃうかなと私は思うんですよ。それを言わなければ、何も変わりませんので。例えばこれ、地域さんほんまに望んでいるのかといったら、別に私、何ぼでも同意書とってきますよ。例えば南郷区としても高田市に税金を払うぐらいだったら広陵町に払ったほうがましや。これは当然協力してくれはると思いますよ。そんなこともあるので、やろうと思えば手に乗ってくると思うんですね、交渉次第でね。
     それとこの一番上でいびつな形になっている空き地が今ずっと残っております。今これ、岡本さんが持っておられるんですが、当然、これは雨水の流す場所がないので塩漬けになっております。岡本も広陵町の住民であり、企業でございますので、いろいろ努力はされるんですが、しょせん高田市に入っておりますので、どことも協議が実際できない。持ったまま死んだ土地となっております。これをもしも広陵町に移管になりますと、いろいろな活用方法、それから支援が可能となります。この辺を活性化するに当たっても1等地でございますので、このままほっておけば高田市からいっても一生さわらない土地になりますので、死に地でありますので、広陵町にそろそろくれてもええんちゃうかと、私やったら言います。その辺を調整会議でまず部長はどんどん言っていただきたいというのがお願いでございますが、どうでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) 先ほども申しましたように、いろいろと難しい次元のお話になってくるかなと思います。これは議員もおっしゃっていただいていますように、過去からの歴史がある問題でございますので、ただ、おっしゃっていただいているような問題提起は広陵町で起こっているということで、また我々、今後庁内でもそういった中で協議を進めてまいりたいと思います。 ○議長(堀川季延君) 6番、坂野議員! ○6番(坂野佳宏君) 私なぜか、こうやって問題提起をしましたが、要はこの南郷池を中心として、要は高田市の悪いやつは全て広陵で受けておるんです。その辺も理解いただいて、上水道の担当者で、町の担当者、生活部の担当者、この辺は高田市に物を言える側におりますので、そっちの市町村のせいでこちらが大変なんだということを腹に入れて、高田市と話をしていただきたいと思います。  以上です。 ○議長(堀川季延君) 答弁よろしいですか。 ○6番(坂野佳宏君) はい。 ○議長(堀川季延君) 以上で、坂野議員の一般質問は終了しました。  次に、山田議員の発言を許します。  3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) 議場の皆さん、こんにちは。3番、山田美津代、5項目にわたりまして、質問させていただきます。  まず1、生活保護制度利用者及び生活困窮者への支援を。  この夏は命にかかわる危険な猛暑が続き熱中症で死亡される方、搬送される方がふえています。昨年と比較して広陵町内の状況はどうですか。  また町内の生活保護利用者は130世帯で、そのうちクーラーがない世帯は10世帯とお聞きしています。国は生活保護利用者に一定の条件を満たせばクーラー代5万円支給と取りつけ費用を負担することを決めました。ところが既に生活保護を受けて何年もたっている方はクーラー代は支給されないんです。また、電気代が気になり「1時間しかつけてないねん」と言われる方もおられました。こういう方々を町としてほっておいていいのでしょうか。昨日からテレビのニュースで病院に入院されてた高齢者5人が熱中症で死亡され、原因は、クーラーが壊れたため扇風機だけ置いていたため熱中症になったとして殺人で捜査していると報じられていました。生活保護利用者のクーラーがない世帯はごくわずかです。また生活困窮者の方々へ町がクーラー設置費用や電気代の一定の補助を出すとか検討はできませんか。  質問事項2、広陵町第3期障がい者計画から2点お聞きします。  ①基本目標2の「生涯を通じて暮らせるまち」ですが、ある80歳近いお母さんと60歳近いダウン症の娘さん2人暮らしでお母さんが倒れると娘さんは1人では生きていけません。こういう方々はどうしたらよいのかと以前お聞きしましたら、「グループホームがあります」との答弁でしたが、今からどこかの施設を紹介して通っておかないと、いきなりはなじめないのではないかと思います。生涯安心して暮らせる計画は具体的にどう立てておられますか。  ②基本目標の5「ともに支え合うやさしいまち」ですが、発達障がい児童、生徒がふえています。この子供たちへの理解度を深める取り組みを進めていかないと、子供たち自身自己肯定できず、自己否定になりひきこもりや自分自身を傷つけてしまうこともあります。皆と違っていいんだ。これはできなくてもこれならできる能力があるんだと自信が持てるように毎日の生活を生きていることに喜びをもって生き生きと暮らせるようになるには周りの人々の理解がとても大事です。町もそのことは十分認識されておられますが、理解をどう深めていくかが大事です。障がいを隠してしまうことは避けなければなりません。でも周りの理解がないとなかなかうちの子は障がいがあるのですとは言いにくいと思います。セミナーや教室など開催して町民の皆様に発達障がいへの理解を深める取り組みなど計画を立てていくことは「ともに支え合うまち」のために必要ではないですか。  質問事項3、西小学校の教室増設はプレハブでなく木造の教室に。また標準服を涼しく登下校できる素材に。  ①耐力度調査結果がそろそろ出るころとは思いますが、建てかえなければ学級を増設すると以前の全協で説明がありました。そこで以前説明された教育委員会が増設を計画しているプレハブ教室は、夏暑く、冬寒い構造です。こういう環境で子供たちを学ばせることは保護者は納得できないと思います。そこで奈良県産材の木材を使った教室の増設を提案します。費用はかかるでしょうが、将来建てかえが生じた場合、この木材の教室が図書室なり学童クラブなり、建物を生かした使い方ができるように今から設計を考えておけば、かけた費用は無駄にはなりません。ぜひ検討をお願いします。  ②また、この暑い中、2学期が始まり標準服で登下校する生徒を見かけます。体操服でも可と以前変わりましたが、東小学校では白いポロシャツも可になり大変子供たちや保護者に好評と聞いています。北小も変わっています。ぜひ西小学校でもこの御要望は強いです。ぜひ涼しく登下校できるよう変えてください。  質問事項4、虐待防止強化月間(11月)の取り組みは。  以前から提案しているクリスマスツリーにオレンジリボンをつけてさわやかホールに飾るということは他の自治体でもやられていて好評です。ぜひこの月間時期もクリスマス前から年末までの間で虐待防止を訴えるのにクリマスツリーは最適ですので、実施してください。費用もそんなにかかると思いません。なぜ実施されないのですか。また虐待を通報していても後の児相の対応が悪く虐待死された事件も報道されました。そこで虐待者に対しての支援も必要だと思います。その辺はどのように対策をとられますか。  質問事項5、元気号の改善を。  イズミヤに行くルートが変えられて不便になったといわれる方が多くおられます。元気号の時刻表をにらんで何時にどう乗れば平尾の方がイズミヤに行って効率的に帰れるか試行錯誤しましたが、無理でした。南郷池のコープなんごうで買い物されても帰りが荷物を持って奈良交通のバス停六道山まで出るのが大変だとの声もお聞きます。ここに元気号の停留所が欲しいとの要望があります。改善が急がれます。6月議会での今市や古寺町営住宅への停留所の変更も検討されたのでしょうか。  以上、5項目よろしくお願いいたします。 ○議長(堀川季延君) ただいまの質問に対し、答弁をお願いします。  山村町長! ○町長(山村吉由君) 山田議員さんの御質問にお答えを申し上げます。  1番目の生活保護制度利用者及び生活困窮者への支援をということについてでございます。  この夏は「命にかかわる危険な暑さ」と言われるほどの猛暑日が多く、消防署に確認しましたところ、死亡者はなかったものの、熱中症による救急要請は昨年よりおよそ1.3倍、7月に限っては昨年の2倍以上の件数であったと聞いております。そのような暑さへの対策として、ことし7月に「生活保護法による保護の実施要領の取り扱いについて」が一部改正され、原則、改正以降に保護開始や転居など、一定の要件に該当する方に対しては、5万円を限度額とする冷房器具の購入費用や設置費用が支給されることになりました。  一方で、それ以前から保護受給されている方につきましては、従来どおり、支給された生活費のやりくりによって賄うか、または貸付資金の活用によって賄うこととされております。これは、実際にそのようにして冷房器具を購入されてきた以前からの受給者と扱いを平等にするためであると認識しております。生活保護制度は、生活保護法によって定められたものであり、町といたしましては、保護受給中の場合における日常生活に必要な生活用品の取り扱いについては、国の運用に準ずるべきであると考えます。  同様に、光熱費の上昇分を夏季加算として支給することにつきましても、現時点では、町独自で補助を行うことは考えておりません。  2番目でございます。広陵町第3期障がい者計画についての御質問でございます。  一つ目の「障がい者が生涯を通じて暮らせるまち」について、お答えします。  第3期障がい者計画では、「障がい者が住みなれた地域で暮らし続けるためには、必要とするサービスを適切に利用できることが重要」としておりますが、障がい者がどこに住むか、誰と住むかは、基本的に、障がい者本人の意思によるものであり、その意思に基づいた暮らしを支援するために福祉サービスを提供すべきであると考えております。障がい者及びその家族の高齢化により、親なき後を心配される方も多く、町及び相談支援事業所などで日々相談に応じ、本人が在宅での生活を希望されれば、家事援助などのサービスを、また、グループホームへの入居を希望されれば、施設になじむための体験入居など、適切なサービスの支給を行っているところです。  二つ目の発達障がい児童への理解促進についてでございますが、一口に発達障がいと申しましても種類はさまざまであり、その種類によって特性も異なるため、障がい児童への理解を深めるためには、それら特性を正しく理解していただくことが大切であると考えております。  ことし3月には、地域で見守り活動をされている民生児童委員の皆様に対し、児童が抱える障がいによって、どのような特性があるのか、また、効果的な声かけの仕方などについての研修を行ったところであります。  今後も、このような場をふやし、障がい児童を取り巻く関係者に理解を深めていただけるよう努めてまいります。また、今年度から児童を対象とした相談支援を委託しており、一番の理解者であるべき当事者の親に対しましても、障がいに対する正しい認識と支援方法などを指導する取り組みを行う予定でございます。  3番目は教育長がお答え申し上げます。  4番目の虐待防止強化月間(11月)の取り組みはということについてでございます。  本町におきましては、要保護児童対策地域協議会の機能を生かし、妊婦や乳幼児の支援機関である母子保健分野や子育て支援分野と連携し、妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援体制を構築しております。  また、潜在的にリスクがあると思われる家庭に対しては、情報収集に努め、その家庭の背景を把握し見守るとともに、児童相談所との連携を深め、関係機関が役割分担を明確にしながら緊密に連携して虐待防止等に対応しております。  児童虐待の加害者に対しての支援については、加害者を悪人と捉えるのではなく、「児童虐待は最大の子育て困難である」と捉え、育児に疲れ、自信をなくし、相談相手もいないような保護者への支援の取り組みが重要であると考えております。  具体的には次の取り組みを行っております。  一つ目として、11月の児童虐待防止推進月間に、町民対象の子育て支援講演会を実施し、昨年度は103名の方が参加していただいております。  二つ目としては、けんこう推進課による育てにくさを持つ親子の子育て相談を開催しております。  三つ目としては、子育てサポート事業機関の紹介になります。  今後におきましては、さらなる取り組みを視野に入れ、御提案いただいたオレンジリボンツリーの設置等含めて、より効果的な方法で啓発に努めてまいりたいと考えております。  5番目の元気号の改善をということでございます。  広陵元気号の現ルートでございますが、平成28年の再編に伴い、2路線から3路線へと変更し、利便性の向上を図ったところです。  議員御指摘のとおり、御不便をおかけしている地域があることも承知しておりますが、乗りかえの手間や幾分かの時間がかかるものの、行くことができないという状況ではないものと認識しています。6月議会でもお答えさせていただきましたが、やはり現在の運行状況では、全ての御要望をお聞きすることは難しい状況でありますので、新たな方法といたしまして、路線の長大化を防ぐ工夫や新バス停の設置について、平成30年度中に広陵元気号の運行状況についての効果検証を行い、本町の交通ネットワークの再構築と改善を行ってまいります。  効果検証の方法といたしましては、住民アンケート、利用者アンケート並びに住民ワークショップの実施を予定しており、ルートや時刻、便数の需要や要望等の御意見を拾い上げ、奈良交通バス路線との関係や費用対効果等についても十分精査した上で、広陵町地域公共交通活性化協議会に諮ってまいる所存です。  以上答弁とさせていただきます。 ○議長(堀川季延君) 植村教育長! ○教育長(植村佳央君) 山田議員さんの御質問、西小学校の教室増設はプレハブではなく木造の教室に。また標準服を涼しく登下校できる素材についてのお答えをさせていただきます。  去る7月23日の議員懇談会において、西小学校の耐力度調査について御質問をいただきました。調査委託契約の履行期限を10月31日としていることから、耐力度調査の結果もその時点で判明することとなり、その際、建てかえの方針とならない場合、人口増加に伴う教室不足について、選択肢の一つとして、プレハブ校舎での対応も検討しなければならないと説明させていただきました。  あらゆる事象を想定し、計画検討しなければならない問題ですが、前述のとおり、耐力度調査の結果を確認し、方向性を決定してまいります。その際には、メンテナンスなどのことも考慮しなければなりませんが、教室に限らず、議員御提案の奈良県産材の木材を使用することについても、検討材料とさせていただきたいと考えるものであります。  次に、標準服での登下校についての御質問ですが、現在、西小学校では、担任に保護者から申し出を行い、体操服での登下校も可としている状況であります。東小学校は通年で、北小学校では夏季(6月から9月まで)、白のポロシャツも可能としておりますが、二つの学校においても、個々にその必要性に至る背景を踏まえて、制服の検討について保護者や制服取扱業者と2年ぐらいの時間をかけて検討してきた経緯があります。  この制服についての考えは、最終は学校長の裁量によるものですが、西小学校においても、現在、検討の段階であり、他校の状況を伝えることとさせていただきます。  以上で答弁を終わらせていただきます。 ○議長(堀川季延君) それでは、項目順に従って、自席にて再質問をお願いします。  3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) この暑さに反比例して、町長は町独自で補助を行うことは考えていないという冷たい答弁でございました。ことしの暑さは、菅官房長官も災害に等しい暑さだと言っていました。クーラーのない高齢者をほっておけば死亡する暑さです。特別な手当が必要ではないですか。貸付を借りてクーラーをつけたらとおっしゃいますけど、借りたら返さなければなりません。生活保護の方は、3,000円でも5,000円でも生活費が少なくなることは大変なことです。この返済金についての補助とかは考えられませんか。補正予算を組むなどしてね。1人で暮らしておられる受給者は幾ら扶助費が出ていますか。年齢で少し変わると思いますけれども、ひとり暮らしで年齢は中高年、高齢者、2パターンぐらいで扶助費の金額、御答弁いただけますか。 ○議長(堀川季延君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) 今、質問をいただきました。それで最後のほうの質問で、一般的なひとり暮らしの中年齢の補助の基準額ということでお聞きをいただきましたけれども、手元に資料を私持っておりませんので申しわけございません、すぐには答えられないんですが、一般的にひとり暮らしの高齢者の中で生活保護を受給されるケースというのは、年金の中でも満額を支給されない場合、1人当たり大体10万円そこそこの年金がない場合については、要保護状態になる場合が多くありますので、ちょっと中年齢ということになると、その基準表というものがないと算出ができませんので、そのあたりは今、確実な数字を申し上げられないので、申しわけございません。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) 10万円とおっしゃるのは、家賃を含めてですね。家賃が大体ひとり暮らしだと3万3,000円ぐらいですから、6万円ちょっとぐらいしか生活費扶助費がないということだと思うんです。この中から光熱費も食費も携帯代も全て何もかも支払わないといけないわけです。ぎりぎりの生活でクーラーを長時間つけていると電気代が怖いので少しの時間しかつけられないという方も多くおられます。安倍政権は、生活保護を初めとする社会保障費の削減を進める一方で、軍事費を増大させています。2019年度、約5兆3,000億円で、過去最高の今年度を上回る5兆3,000億円という予算を計上しているわけです。陸上配備型ミサイル迎撃システム、イージス・アショアは、2,352億円にも上がります。さきの台風被害は安倍政権、5億円支援するようなニュースが出ていましたけれども、今、被災地に避難しておられる方が約2,000人ぐらいおられるということを聞いています。この方たちが300万円の支援を受けたとしても、2,000人で300万円、60億円かかるわけですよね。だから5億円なんかとても足りないわけです。このイージス・アショアをやめたら、岡山のほうの被災地の方とか、北海道の方とか、また福島でいまだにまだ帰られない方とかもおられるわけですから、こういう安倍政権の考え方がもし今、南海トラフが来たらどうなるのかな、日本はもうめためたになるんじゃないかなと思っているのに、こんな軍事費を上げているどころではないと思うんです。  一方、生活保護費は2013年8月から2015年4月にかけて670億円削減しました。この削減は、違憲だとして全国で1,000人強の原告が裁判を戦っています。この裁判の係争中にかかわらず、安倍政権は、ことし10月からさらに160億円削減しようとしているんです。政府がやるべきことは、富の再配分です。ところが安倍政権は富裕層や大企業の税金を削減しつつ、軍事費に税金を使い、生活が困難な状況の人たちのために存在する社会保障は削減し続けています。社会保障をお金がかかるものであるかのような取り扱いをしていますが、憲法25条で保障された人として生きるための権利です。北海道では料金滞納で電気がとめられ、熱中症で死亡した人も出ました。クーラーや扇風機がありながら電気をとめられて、生活困窮者が死亡する事件が発生したことを踏まえ、経済産業省が各電力会社に各自治体、福祉部と連携を強化して対処するよう通達文書を出したということですが、通達は把握されておられますか。電力会社との十分な連携を急いでいただけますでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) 今、政府の国の動き等々、いろいろ説明、お話をいただきました。私も行政の責務として命を守るのは何よりも優先すべき課題だというふうに思っております。おっしゃるように、憲法第25条の生存権というのは、セーフティーネットとして必ず守っていかなければならないというふうに福祉部長としては考えております。ただ、議員がいろいろお話をしていただける中で、広陵町といたしましては、生活保護費の基準額というものは、国が定めて中和福祉事務所が広陵町の受給要保護の方に支給する金額を決めておりますので、町独自でその問題を解決するというのはなかなか難しいことだと考えております。  先ほどもクーラーのほうを町独自でという御意見をいただきましたけれども、生活保護法の性格上、これを補填していくということに踏み込むには、相当の覚悟とその保護者へ平等に受給者ごとの不平等なりを発生させないというような課題も多く出てきますので、現在は、国の指示のとおりに運用をしてまいりたいというふうに考えております。 ○3番(山田美津代君) 通達は。 ○福祉部長(増田克也君) それは電力会社と電気代について何か通達が出たという内容…。それは電力会社と国が何か取り決めをして通達を出したという内容でございましょうか。  議長、済みません、反問よろしいでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 時間をとめてください。反問を許可します。  増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) もう一度言います。それは電力会社に対して、国が通達を出したというものでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) 経済産業省が各電力会社に、各自治体、福祉部と連携して対処するよう通達文書を出したと。その通達文書は届いていないんですか。そういう通達文書を各福祉部に届いているということがニュースに載っていたんですけれども。ないならないと言ってください。 ○議長(堀川季延君) 時間を進めてください。理解はできましたか。  増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) お答えをさせていただきます。  町は、市とは違いまして、福祉事務所を持ちませんので、市の福祉事務所には、その実施機関である福祉事務所に対して、国のほうからその電力会社といろんな話し合いをしなさいという内容の通達は行っていると思いますが、私ども、町にも来ているかとは思いますけれども、その内容を中和福祉事務所から町の行政の社会福祉課の担当まで届いているかどうかの確認はちょっと今させてもらっておりません。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) また確認をして、また後日、お返事ください。  今ある制度の中で、知恵を尽くして、この命にかかわる暑さから町民の命を守ることに知恵を出し合っていってほしいんです。国が足りない分を町がするのが役目だと思います。いかがでしょうかと聞きたいんですが、このままでしたら、制度の中でしか動けないというお返事しかいただけないと思うので、そういう聞き方はしませんけれども、ぜひこのことは、来年はもっと暑くなるかもしれません。ですから、これやっぱり考えていっていただかないと、広陵町から熱中症の死亡者が出るようなことになってはいけませんので、ぜひ何か制度の中でできることはないか、検討していただきたいと思います。  2番目に移ります。  広陵町障がい者計画の中から、私が通告書で読み上げました、こういう障がいがあって、どこの施設も利用したことがない親子さん、ほかにも私がつかんでいるところ以外にもたくさんおられると思うんです。そういう家族さんの人数とか事情をつかんでおられるんでしょうか。以前、私はこの障がい者計画のことでお聞きしたときに、グループホームがありますよと答弁されましたが、そういうグループホームでは今、あきがないというんですよね。あっても入れませんやんか。障がいがある子供さんと高齢の保護者の2人暮らしの世帯の方々、親の亡き後の生活に対しての計画を立てることのアドバイスが町として要るんじゃないでしょうか。きのうの答弁の中で、町長はコミュニティソーシャルワーカーを配置して、家庭に出向いていって、支援することを考えていると言われていましたが、こういう方々への支援の検討も町長の頭の中では検討されていらっしゃるのでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 山村町長! ○町長(山村吉由君) 社会福祉協議会では、行政で制度として手の届かない部分については、全ての分野にわたって社会福祉協議会で対応していこうという考え方でございますので、高齢者、障がい者、子供たち、女性、いろいろな分野できめ細かな福祉対応をしていきたい。それがCSWに役割を果たしていただきたいなという願いを持っておりますので、今後しっかりと社協の体制を構築していきたいと思います。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) 答弁の中に施設になじむための体験入居など適切なサービスの支給を行っているところですとあるけれども、これちょっと具体的に、どういうところで、どういうふうにされているのか。また障がい児童への理解を深めるためには、それらの特性を正しく理解していただくことが大切であると考えておりますということで、これは私の認識と同じだなというふうに思うんです。  それとあと、成年後見人制度の学習会など、葛城市が社協主催で開いていて、障がいのある御家族がたくさん参加されて、熱心に聞いておられました。そういう学習会などは、いかがでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) 3点聞いていただきました。  まず、グループホーム等への体験とかいうような内容であったと思います。それだけに対するサービスというものはございませんけれども、グループホームへ見学に行きたいとかいうことがありましたら、窓口のほうで御相談に乗りまして、行っていただいたり、こういうグループホームがあるというような御案内をさせていただいたりしております。グループホームというのは、もともとそこで夜を過ごして、その後昼間につきましては、各種の障がい者総合支援法のサービスを利用しながら広陵町で暮らしを続けていってもらうというものですので、見ていただいて、聞いていただくと、環境なり、雰囲気なりというのはわかっていただけるものと考えています。  あとは成年後見人制度ですけれども、毎年成年後見人制度につきましては予算もつけさせていただいておりますし、障がいの成年後見制度、あとは高齢者向けの成年後見制度がございます。私福祉のほうに来ましてからは、障がいで1件、高齢者で2件ぐらいの成年後見に携わったことがございます。それをいろんなところに広めていく必要があると思います。こういう制度があるということを知らない方も多くあると思います。今後社会福祉協議会とも相談になろうと思いますけれども、社会福祉協議会が主催者となって、そういう成年後見人制度について住民向けに何かフォーラムみたいなものをしていくことも一つの案ではないかなというふうに思っております。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) グループホームに行ってみたいという方があれば御案内するということだったんですが、そういうことも制度も知らない方とか、そういう方へどういうふうにつかんで、こういうのがありますよとかいうふうに丁寧にするということは、今されておられるんでしょうか。されていなかったら難しい部分もあると思うんですけれども、個人情報とかもいろいろあって、難しいとは思うんですけれども、その辺をやっぱりほっとくわけにはいかないと思うんですが、何か方法がございますでしょうか。
    ○議長(堀川季延君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) ただいまの答弁にも書かせていただきましたけれども、平成30年度から児童を対象とした相談支援というのを松本さんという相談支援センター「ふわら」をやられている秋本さんがおられまして、その方に受託をしていただいておりまして、その方からの御提案なんですけれども、障がい者をお持ちの方の保護者の会をつくって、その保護者向けにいろんな情報やら悩み事を発信をしていくグループみたいなものが、組織みたいなものができないかなということで今、社会福祉課のほうに相談をしてくれていただいておりますので、そういうのが住民PRになっていくのかなというふうに思っております。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) ぜひ保護者の会を進めていただきたいと思います。  また、9月3日に県障害者政策推進トップフォーラムが開かれ、その場で県町村会長の今中富夫上牧町長から親が亡くなっても安心して障がい者が暮らせる施設を求める発言があり、知事は大事なのは、住宅、医療、就労、社会活動がそろった地域づくりと答えたそうです。参加者は15テーブルに分かれて意見交換されたそうですが、広陵町からはどなたが参加されて、どういう発言をされたのでしょうか。  また、どのようにこの知事発言を実現されていかれますか。 ○議長(堀川季延君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) 上牧町の今中町長も出席されたという会でございましょうか。ちょっと私は出席はしておりません。ちょっと今はっきりわかりませんけれども、奈良県の全首長に呼びかけてされた会議ではなくて、そういうことを勉強をしようという集まりの一つですので、ちょっと広陵町のほうは今回は参加はさせてもらっておりません。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) 残念です。広陵町も行っていただいたら何か動いたかなと思うんですが。  次に、2番の二つ目のほうから、ある障がい者の相談支援専門員の方から私、話を聞く機会があって、発達障がいの子供たちのことを聞かせていただきました。発達障がいというのは、皆さんの資料にもありますように、種類があるんですよね、発達障がいの種類。こんな症状、特性を思い当たりませんかというところにありますけれども。詳しく話を聞かせていただきましたら、発達障がいの子って学校に行って、木の椅子に座るのが体幹が弱いからきっちり座ってられないそうなんですよね。それでちょっと崩したりしてだらしないと見られてしまったりすると。でもちょっとクッションを置いてあげたら、10分とか15分は座れるとか。それから学校で先生の授業を聞いていると、先生の授業の声とそれから外で犬の声とか、飛行機の音とか同じような大きさで聞こえると。だから何か耳当てみたいなのを当てたら、それがちゃんと先生の声だけ聞こえるようになるとか、すごく耳が過敏なところがあるとか。また、お母さんと例えば車でエバグリーンに行って、中で買い物をしようとすると、ワーッと走り回ったりすると。そういう子供は車をおりる前に、ちゃんとあなたはきょうお母さんと手をつないで買い物に行くということを絵で最初に示しておいてあげたら、走り回らないで、きちっと買い物ができるとか、そういうふうに理解度を深めていくと、ちゃんと奇声を発したりとか、走り回ったりとかしないで、きちっとしたことができるということをたくさん教えていただいて、本当に1時間ぐらいでしたけれども、私たち理解がすごく深まってよかったと思うんです。こういうことを1人でも多くの方が学んでおくということが発達障がい児に対する理解につながり、とても大事なことだと思ったんです。  こっちの左のほうの資料に、こんな言葉がけには気をつけてということで、私たちが「がんばればできるよ」「まだまだこれからでしょ」とか言っても本人は何をどうやって頑張ればいいのと思っていると。ほかの子はみんなできているよ。どうしてできないの。自分だって頑張っているのにというふうな、こういうことをやっぱり知っているのと知っていないのではすごく違うと思うんです。こういうことをあらゆる機会、先ほど民生委員さんに学習の機会を設けましたというふうに答弁でありましたけれども、私たち町民、議員もそうなんですけれども、あらゆる機会をつくって、そういう民生委員さんとか、学校の先生方とか、保育所の先生方とかは当然こういう研修を受けておられると思いますけれども、普通の私たちも自分の子供、健常児の子供さんを育てるのにも、そういうことってすごく役に立つんじゃないかなと私、本を見て思ったんですね。ですから、そういう学習を小さな集まりでもいいですので、何回もあらゆる機会で言っていただきたいなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。  また、ちょっと時間がないのでもう一つついでに聞きますけれども、台風などでの避難所に障がい者用の避難所の計画も必要だと思いますが、その辺もあわせて、ちょっと部長は違うと思いますけれども、お答えいただけますか。 ○議長(堀川季延君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) 御提案いただきまして、ありがとうございます。障がい者を理解するということは、障がい者にとっても、障がいのない者にとってもとても大事なことだというふうに考えております。広陵町でも職員向けに対応要領をつくっておりまして、職員全員に研修会を開きました。そういう提案を真摯に受けとめさせていただいて、広く障がいが理解される世の中になるように、広陵町への広報、啓蒙活動をしていきたいと考えております。 ○議長(堀川季延君) 林田危機管理監! ○危機管理監兼生活部長(林田哲男君) 福祉避難所の件のお尋ねだというふうに理解しております。本町は、町内にあります福祉施設の3カ所を福祉避難所として指定させていただいており、また関連の施設としてエリシオンとか、そういった指定していない施設も利用させていただくということにさせていただいております。ただ、こういった施設は、全て入居者がおられますので、希望される方が全員入られるわけではございません。したがって、そういったあふれた方といいますか、入れない方々については、小学校の空き教室とか、そういったところ、バリアフリーになっているようなところを開放していただいて、面倒を見るというか、そこで避難していただくということになろうかと思います。  以上でございます。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) 避難所、きちっと障がい者のことも考えていただいていて安心しました。ぜひお願いします。  それから3番目に移ります。西小学校の増設は木造でということで、まだ10月にならないと耐力度が出ないということで、見通しはどうなんでしょうかね。まだ全然わかりませんか。  それで先日、森林のシンポジウムに行って学習してきましたら、県の農林部の次長さんが来られていて、学校への補助は、森林環境譲与税が平成31年から森林整備として施行されるが、町長が学校建設などに使いたいと言えば検討される。利用としてこの税を充てられると話されていました。ぜひ国や県の補助を詳しく調べて、子供たちがよりよい環境で学べることができるよう努力していただきたいと思います。  次のポロシャツに移りますが、昨日は教育長も、きょうは事務局長も白のポロシャツを着ておられます。やっぱりワイシャツと比べて着心地はどうですか。 ○議長(堀川季延君) 植村教育長! ○教育長(植村佳央君) 着心地はやっぱり楽です。やっぱり胸もあいてますし。それから私、下着はつけているんですけれども、ただ、このポリエステルとレーヨンの素材になっておりますので、汗をかいたらどうなるかというのはわからないですけれども、動きやすいことは動きやすいので。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) 着心地がいいからクールビズでワイシャツよりも涼しく着心地がよいから着ておられたと思います。ぜひ子供たちも涼しく登下校できるよう、一日も早くお母さん方の要望がかなうように、小学校長に助言していただきたいと思います。  4番に移ります。虐待防止月間への取り組みですが、クリスマスツリーも考えてくださるということなので、ぜひその季節になりましたら、11月になりましたらツリーができるように楽しみにしております。  資料がタブレットに入っておりますが、資料の平成29年度の児童虐待相談の状況の2ページですね。虐待相談、主な虐待者数、これ虐待者が実父、実父外の男性、実母、実母外の女性、その他になっておりますが、やっぱり実父とか、実母が多いんですよね。児童相談所では、児童福祉司やスーパーバイザーが配置されていますが、1人が受け持つ件数が大変多いとお聞きしました。昨年までの10年間で児童福祉司の数は、1.4倍とふえても、虐待の対応件数が3.3倍にふえている。これでは丁寧な対応はとてもできません。市町村の機能強化を急ぎ、ふえ続ける虐待に対応できる体制を整えるべきだと思います。もともと市町村では、乳幼児健診や新生児訪問など母子保健事業などを行っている虐待リスクの高い家庭を把握しやすい立場にあります。子供を支援している民間団体とも協力関係をつくりやすい利点があります。  資料を見ていただくと主な虐待者では、実父が平成28年度では7人、実父以外の男性2人、実母が20人とあります。さきの5歳の結愛ちゃん、悲惨な虐待で殺されてしまった結愛ちゃんも再婚相手の男性から暴力を受けていてお母さんも自分を守るためにとめられなかったといっています。この事件の背景には失業があります。働き盛りだが、就職が決まらない、焦りや怒りが弱い結愛ちゃんに向けられてしまったのではないでしょうか。こういうことを防ぐためにも、虐待をする両親への対応をしておかないと、一時子供を措置しても、また家に帰してしまうと、また同じことの繰り返しで、暴力はエスカレートして、死に至ってしまうんです。ここが大事だと思うんです。就労支援を手助けするとか、虐待してしまい、日ごろ悩んでいる人などへの支援には工夫が要りますが、そこをもっと手厚くすることは検討されておられるのでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) 虐待は答弁でも最大の子育て困難であるというふうに答弁で書かせていただきました。現在、広陵町のほうでは、嘱託で1名の方に来ていただきまして、要対協のほうの事務を受け持っていただいております。1人ということであれば、いろんな対応が難しくなりますので、もちろん複数体制でその人だけにということではなくて、こども課全体で虐待の相談には乗らせていただいています。児童虐待防止講演会というのを毎年11月に、去年もやらせていただきました。ことしは平成30年11月8日木曜日にさわやかホールの大会議室でやる予定をしております。また広報を通じていろいろな方に参加していただけるようにしたいなというふうに思っております。11月8日木曜日、10時から11時半です。日本臨床心理士の向出佳司さんという方に講師として来ていただく予定をしております。  もう一つ、MY TREEペアレンツプログラムという、子育てに苦しさを感じている親のためのそういう相談会みたいなものがあります。これは募集人員10名で参加費無料で、奈良県の社会福祉総合センターのほうでやっておられます。これはMY TREEならグループのグループがやっている、子育てにしんどさを感じている方々への事前のカウンセリングなり、いろんな項目を設けての勉強、カウンセリングの体験をしていただけるものになっております。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) その県の主催のは、広陵町でも開かれるんですか。 ○議長(堀川季延君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) 大変重い問題を相談する内容になりますので、その辺は、場所は広陵町ではなくて、奈良県の社会福祉総合センターで参加というのを申し込みをまずは受け付けてやるというものになっております。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) 11月8日に虐待防止月間でセミナーを開かれる。ここのところ毎年やっておられるので、それは大変評価するんですけれども、こういうところに来ない方が心配なんですよ。子育てにしんどさを感じておられる方が奈良県まで行くのかなというふうに思うわけなんですよね。そういうことを広陵町で身近なところで、何回も開いていただきたいと思いますね。子育てに悩んでいる方々とか、子育てにヒントが欲しい人とか、セミナー名を出やすい名前に変えて、子供をたたいてしまっている、そういう自分を変えたいと思っている人たちが来やすい、そういう集まりを年1回大きなところで開催するだけでなく、各地で何回も開催することも必要だと思うんです。ですから、今回奈良県でされるんだったら、それをぜひ学んでいただいて、例えばハローワークの人とか、弁護士さんとか、心理療法士さんなども一緒に参加していただいて、その場で悩みをある程度聞いてあげれるような体制もとって開いていただきたいなと思うんですけれども、いかがですか。 ○議長(堀川季延君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) 既に子育てに不安を感じたり、自分自身で悩んでおられたり、いろんなことでつまずいておられる方への対応というのは、なかなかオープンな場所でするということは、来られないことが多くあると思います。ですので、そのあたり、まずクローズというか、引きこもってしまわれがちな部分を住民の方々に子育てに悩んだら、さわやかホールの子育て包括支援センターを10月から立ち上げますので、そういうところに行ったら、何かのアドバイスなり支援をもらえるというようなところから始めていって、深刻な状態にならない前の相談を、できればそこを中心にやっていって、深刻になっておられる部分につきましては、個々個別なケースの支援で対応していきたいなと思っております。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) ぜひ細かくやっていただきたいなと思うんです。今、ここに子育てパンフレットを持ってこさせていただいているんですけれども、これホームページでカラフルできれいなんですよ。ところが窓口に置いてあるのはこれなんですね。このパンフレットを手にとる方というのは、若いお母さん方だと思うんです。これ、何か福祉課の窓口に置いてあったら、町に対する子育て支援のことがこんな程度かと思われてしまうんじゃないかなと貧相に思うんですが、もうちょっとお金をかけていただいて、ホームページのカラフルな分を置いていただいたらいいかなと思うんです。  それで教育委員会にも前に私、お願いしたいんですが、就学援助が載っていないんですよね、これ、子育て支援のところに。ですから、児童扶養手当とか、児童手当とか、特例給付とか、特別児童扶養手当のこととか載っているんですが、ここに就学援助のこともぜひ広陵町はやっていますよと。王寺とか上牧の子育てパンフレットには就学援助のことも載っておりましたので、ぜひ広陵町も載せてください。それをお願いしておきます。  それから元気号のほうに移ります。  アンケートをとると前から言われておられるんですが、いつとるおつもりなんでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) お答えをさせていただきます。  アンケートにつきましては、当初7月から9月の間ということで、活性化協議会等にもお答えさせていただいていたんですが、実際少し事務がおくれておりまして、9月から10月の間でとらせていただくような形になるかと考えております。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) なぜそんなにおくれたんですか。 ○議長(堀川季延君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) 原因の一つといたしましては、そのアンケート作成に当たりまして、私もコンサルタントのほうの委託もしておるわけなんですが、その出てきた内容等、担当者も含めいろいろ協議をしていく中で、何度も何度もやはりやり直しをさせていただいております。本当にこういったアンケートを有効に住民の方々にお答えいただくために、何度も設問をちょっと見直しをさせていただきまして、その結果、おくれたというところでございます。 ○議長(堀川季延君) 3番、山田議員! ○3番(山田美津代君) 以前にアンケートをとっていただいたときに、デマンド交通は必要がないということだったから、デマンド交通は考えませんということがあったんですよ。デマンド交通ってこういうものです、香芝でやられていますという説明をきちっとして、アンケートをとっていただかないと、それは何かわけわからんデマンド交通は必要ないになるんじゃないかなと思うので、その辺今見直しているところだったら、ぜひそこをきちっと書いていただいて、説明を書いていただいて、アンケートを実施していただきたいなと思います。  それから西部支線からイズミヤに行く線をつくること。これ、アンケートをとってきちっとしてからでないとできないんでしょうか。  また中央幹線北東部支線の人たちがエコールマミに行くことも時間がかかるんですよね。私、四苦八苦してこの元気号の時刻表をずっと見ながら、四苦八苦したんですけれども、買い物した後、何時間も待つか。それともずっと乗っていくか。どっちにしても買い物に行くのに二、三時間かかるんです。イズミヤに行くのも、エコールマミに行くのもそうなんです。やっぱりそういう高齢者の買い物、前にも申し上げましたけれども、荷物を持って停留所から家まで行くのが大変という方もおられますし、コープなんごうで買い物された方が荷物を持って奈良交通の六道山まで行くのが大変という方もおられますし、ですから、コープなんごうのところにも停留所をつくってほしいという、そういう御要望もあるんです。高齢者で免許証を早く返納したいと思っても無理やり運転されている方々が安心して返納できるよう、停留所の変更を早く改善してほしいんですができることから早くすることはできないでしょうか。  それからまた、6月に質問させていただいた今市とか、古寺の町営住宅、あそこにも欲しいということを言いましたね、私、6月議会に。そういうことも検討されておられますか。 ○議長(堀川季延君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) お答えをさせていただきます。  御質問をいただいた内容、6月にもお答えをさせていただいたわけですが、その中で具体的におっしゃっていただいている例えば平尾からイズミヤのほうに向かう分につきましては、これは直接行けないような形に現在なってございます。今現行でありましたら西部支線に乗っていただいて、役場のほうで北東部支線に乗りかえをいただいて、イズミヤのほうに行っていただくと。その移動時間自体は20分ほどで行っていただくことはできるんですが、帰りになりますと、時間がやはりあきまして、どうしてもそのお店のほうで2時間半ほど時間がかかるというような状態でございますので、そういったところ、ルートを30分から40分ぐらいの一つのルートに変更することというのが必要になってくるのではないかと考えております。  あとコープ南郷さんへのルートにつきましては、これは延伸という形になるんですが、こういった場合は大和高田市さんのほうの交通活性化協議会のほうに了承をいただくという手続も必要になってまいりますので、そのあたりも含めまして、改善のほうをしっかり行ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(堀川季延君) よろしいですか。 ○3番(山田美津代君) はい。 ○議長(堀川季延君) 以上で、山田議員の一般質問は終了しました。  しばらく休憩します。     (P.M. 2:52休憩)     (P.M. 3:09再開) ○議長(堀川季延君) 休憩を解き、再開します。  笹井議員の発言を許します。  12番、笹井議員! ○12番(笹井由明君) 議席番号12番、笹井由明でございます。議長のお許しを得て、一般質問をさせていただきます。  前段におきまして、本定例議会におきましては、平成29年度の決算を中心に上程され、いずれの会計におきましても、黒字決算となり、財政健全化判断比率においても健全良好な数値となっているものであります。しかしながら、少子高齢化が進む中において、税収、そしてまた交付税の歳入面の伸び悩みの一方で、今本町の総合戦略に掲げる4つの柱を実現するに、どうした手法があるのか、どういった着眼点があるのかなどといった点については、昨年の地方創生における議会説明会や過日の当面する行政課題に関する勉強会でタウンマネジャーの中村政策監から大変有意義に学ばせていただいたところであります。ありがとうございました。  こうした中で、今回の質問では、総合戦略基本目標1、住み続けたくなるまちづくり、②の環境衛生の充実の観点から新ごみ処理施設整備に関して、1点に絞って質問をさせていただきます。  まず、平成27年8月、天理市からの広域ごみ処理に参加する市町村の意思確認により、本町も平成28年4月に10市町村による山辺・県北西部広域環境衛生組合の構成市町村となりました。このこともまさに総合戦略基本目標4、地域と地域を連携するまちづくり、③の広域連携によるまちづくりに象徴するものとなったわけでありますが、本組合では、平成35年度の供用開始を目標に、新しい焼却施設及び粗大リサイクル施設の整備をせしめ、広域処理を開始する旨の基本計画が策定されております。このことから次の内容についてお聞きをいたします。  ①当該組合の進捗状況について時系列にお答えを願います。  ②現在の清掃センター操業期限から広域処理開始までの空白となるごみ処理の手法をどのように考えておられますでしょうか。  ③ごみ処理中継施設整備について、現時点でどのような手法を考えておられますでしょうか。経過を示し、説明をお願いしたいと思います。  ④広陵町、河合町、安堵町、3町での広域中継施設についての進展について伺います。  ⑤広陵町ごみ処理町民会議での議事録概要を踏まえ、今後の対応、進め方についてはどうお考えでしょうか  壇上からの質問は以上でございます。どうぞよろしく答弁をいただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(堀川季延君) ただいまの質問に対し、答弁をお願いします。  山村町長! ○町長(山村吉由君) 笹井議員さんの新ごみ処理施設整備に関しての御質問にお答えを申し上げます。  まず1点目でございます。  山辺・県北西部広域環境衛生組合の進捗状況を時系列にお答えさせていただきます。  平成28年4月に山辺・県北西部広域環境衛生組合が設立されましたが、それまでにごみ処理広域化検討会を6回開催され、組合の設立に向けた協議を行っております。  組合設立後は、各市町村長で構成されます運営委員会や組合議会が開催され、予算決算、また組合財政調整基金条例、組合周辺地区環境整備基金条例の制定を御承認いただいているところです。平成28年度から平成31年度の4カ年の事業としまして、環境影響評価、施設整備基本計画、民間活力導入可能性調査、都市計画決定支援業務を一括入札されております。また、一般廃棄物処理基本計画の策定業務も平成28年度に実施しております。  また、周辺地区環境整備基金の積み立てが平成29年度から始まり、7年間で総額11億円となっており、町の負担といたしましては、7年間で約1億円となっております。  直近の組合の動向といたしましては、当初の組合発足時に試算した費用に比べ、現在の入札結果を見ると大幅に高騰している状況であることを各参加市町村議会に報告するよう依頼があり、前回の6月議会におけます全員協議会で御報告させていただいております。また、何か動きがありましたら、議会に報告させていただきます。  次に2点目でございます。  現クリーンセンター広陵の操業停止期限、平成34年3月18日以降、広域処理施設の稼働予定である平成36年3月までの約2年間は現在のところ民間処理委託を考えており、現在協議をしているところでございます。  次に3点目でございます。ごみ中継施設の選定場所でございますが、現在、ごみ処理町民会議におきまして、現施設の建屋を改造する案、現施設をそのまま活用する案、新たな敷地を確保する案、クリーンセンター敷地を利用する案と4つの案をお示しし、議論いただいているところでございます。  次に4点目でございます。安堵町での共同積みかえ施設につきましては、平成30年2月5日の議員懇談会で報告させていただきましたとおり、安堵町からお声がけがあってから、安堵町におきまして地元との協議などを粛々と進められているところでございます。町といたしましても、共同設置についても視野に入れながら、ごみ処理町民会議で協議させていただき委員のさまざまな御意見をお聞かせ願う予定でございます。  最後に5点目でございます。今後、ごみ処理町民会議でごみ中継施設の選定場所、また単独でするのか共同でするのかを議論いただき、今年度中には方針を定めていきたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(堀川季延君) それでは、自席より再質問願います。  12番、笹井議員! ○12番(笹井由明君) 答弁ありがとうございました。  それでは、5項目を通じて順に再質問をさせていただきたいと思います。
     今回の新ごみ処理施設整備に関する基本方針の中におきましては、具体的に日程として平成36年2月には、リサイクル、そして平成36年4月からは一般廃棄物という供用開始について間違いがないか、認識に誤りがないか確かめておきたいというふうに思います。計画、目標年度の設定をどういう形で表現されているか。その表現されている方法についてお聞かせをいただきたいというふうに思います。  そして、少し観点は違うんですが、今回の台風21号によって生じた、いわゆる災害廃棄物ですが、本町については、現在東幼稚園跡地を仮置き場として9月14日午後4時までの搬入を受け入れいただいております。現在の搬入されているごみの量、どの程度のものか。そしてまたその搬入を締め切られたものの処理については、どのようにお考えであるか少しお聞きをしておきたいと思います。  それから続いて、もう1点お聞きしておきたいと思います。  去る9月1日、広陵町の地域防災活動計画推進条例が施行されました。この中では、第4章に復旧及び復興対策が盛り込まれ、災害廃棄物処理計画もその一つと考えられておるわけでございます。いわゆる今回の台風で破損家屋、こうした家屋の実態調査とともに、それらの災害見舞金、あるいはまた、倒木の処理については、各地域で公共施設を含め、相当な被害となったわけでございますが、これらの災害復旧にかかる救援措置については、現在検討されているのでしょうか、いないのでしょうか、その辺をまずお伺いをいたしたいというふうに思います。よろしくお願いをいたします。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) 失礼いたします。  ただいまの笹井議員の御質問でございます。平成36年2月、3月に天理のほうの広域の処理が始まります。具体的には、先ほど議員がおっしゃったように2月にリサイクルセンター、3月に焼却施設というのはまだ決まってございませんが、平成35年度、恐らく2月、3月を目標に操業というか、建設予定でございます。その内容としましては、平成32年度に実施計画の予定でございまして、その後平成33年度に建築工事等始まるという予定でございます。まだ詳しいことは決まってございませんが、今度広域の担当者会議等におきまして、また御報告があると存じます。その後でも当然組合議員運営協議会等にも説明があると、組合のほうからあると思います。  それともう1点でございます。9月14日まで、金曜日まで今、東小学校跡地、健民グラウンドの駐車場でございますが、この前議員さんも見に行っていただいた仮置き場でございます。それですが、終わりましたらクリーンセンターで処理できるものは処理させていただきまして、処理できないものにつきましては、民間のほうに委託して処理をしようと考えてございます。受け入れ終了後に検討しまして、早急に処理していきたいと考えてございます。一応10月初めになりますと、町民体育大会もございまして、そこが駐車場になるということから、やはり早く処理をしなければならないと考えてございます。  私からは以上でございます。 ○議長(堀川季延君) 林田危機管理監! ○危機管理監兼生活部長(林田哲男君) それでは、被災された方々、また倒木等で事務をされた区・大字等の支援についてでございますが、今私どものほうでは各大字に処理はお任せしております。写真も請求書も全部とっていただいて、その後役場のほうに提出をいただくということで地元にはお願いしております。個人の方は既に罹災証明12件申請があり、そのうち半分は罹災証明書を発行しております。そういった個人の方々については、保険請求をされて、そのところで修理されるものと思っております。その大字の倒木等の支援等につきましては、今後国の補助も出てくることもありますので、それが出てこなかったら県・町の負担にもなるかと思いますが、前向きといいますか、補助を出していく計画でございます。 ○議長(堀川季延君) 12番、笹井議員! ○12番(笹井由明君) ありがとうございました。  それから災害廃棄物の件でもう1点お願いしたいんですが、厚生労働省は新清掃施設については、補助金の交付要件として、いわゆる災害廃棄物の受け入れに必要な設備を整えることというふうに示されておるものでございます。今回の組合組織による新施設におきましても、災害廃棄物及び広域支援の受け入れについては、どのように体制がとられているのでしょうかという質問でございます。昨日、奥本議員の質問にあったように思いますけれども、改めて少しその辺の内容について御説明をいただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) ただいまの御質問でございますが、きのう奥本議員の質問にもございまして、回答させていただいておりますが、この計画でございます。天理のほうの組合の事業をする補助金をとるには、参加10市町村の災害の廃棄物処理計画が必要だということで一応組合のほうからは12月中には提出のほうをしてほしいということで、うちの計画、ことし今させてもらっていますが、11月中には広陵町の災害廃棄物処理計画を策定し、それを天理のほうにお渡しする予定でございます。 ○議長(堀川季延君) 12番、笹井議員! ○12番(笹井由明君) ありがとうございました。  それでは次の2点目でございますが、新ごみ処理施設のいわゆる計画、目標年限は、平成36年度というふうにお聞きしましたわけですが、本町の操業期限は、平成34年3月17日でございます。だから3月18日からいわゆる新ごみ処理施設の完成めどの平成36年3月までの2年間、民間処理委託で現在協議しているということであります。だとすれば、これからいわゆる3年半の期間でございますけれども、この辺につきましては、ぼうっとしていたらあっという間に過ぎるというふうにも思うわけでございます。操業期限が迫ってきている中で、事前に具体的にどういうふうな取り組みをされておるのかというふうなことについてお聞きしたいというふうに思います。  当然、中継施設、それからごみピット、それから収集車両等車両のガレージにおいても供用開始から逆算して、最終方針を決断する日が当然来るというふうに思いますので、そのあたりの交渉、あるいはまた、現在の議論は具体的にどのように進めておられるんでしょうか。その辺を再度お聞きしたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) ただいまの御質問でございますが、平成34年3月18日で操業がストップするということでございまして、組合に行くまでに2年間ございますが、今のところ操業はとめるということで、事務局としましては、今のピットを使わせてもらって、それを民間に持っていって、民間処理をさせてもらおうという考えでございます。そのためには、当然協定等もございまして、4カ大字さんのところで説明させていただいて、今のままとりあえず運ぶのだけ了承いただきたいという話をさせてもらわないかんかなと考えてございます。  それと同時に、中継施設でございますが、3点目以降で御質問ございまして、回答させていただいていますが、ごみ処理町民会議の中で検討させていただきまして、今4点、先ほど町長の答弁にございましたように4点、案として挙げてございます。今の施設の炭化処理部分を撤去して、残りで操業する案と、そのまま炭化施設も使って、中の機械だけを撤去して、そのままの施設を利用する案と、別に施設の敷地を設ける案と、今のクリーンセンター敷地ですが、今建っているところの北側のあいているところに中継施設を建てるという4案がございまして、これは町民会議のほうで今検討願っているところでございます。当然その地元の協定等ございますので、その辺はやっぱり町民会議で決まったことを各大字に入らせてもらって、丁寧な説明をして理解していただくようにと考えてございます。 ○議長(堀川季延君) 12番、笹井議員! ○12番(笹井由明君) ごみ処理町民会議において、ただいま方向性について4つの案で検討しているというふうな協議内容でございますが、総じてどの方策が意見が多いわけでしょうか。その一番現在のところ多い意見となっている方法について少しお示しいただきたいというふうに思います。  それから中継施設の建設につきましては、広陵町のみで行ったとしても、これは広域ごみ処理施設の観点からいって、いわゆる奈良県の県政の奈良モデル、この奈良モデル補助金にも当然該当するかどうか、その辺についての確認をさせていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) 先ほど御説明させていただきました4つの案の中で、町民会議の委員さんにアンケートをとりまして、一番多いのは、やっぱり現施設を利用するという案が一番多うございました。その中でうちのほうもまたいろいろ示させていただきまして、また来月にも町民会議を開催しようと考えてございます。  それとあと、奈良モデルに該当するかどうかでございますが、中継施設の建設については、奈良モデルの対象になりますので、申請させていただく予定でございます。 ○議長(堀川季延君) 12番、笹井議員! ○12番(笹井由明君) ありがとうございます。  それから次に移ります。  安堵町との広域中継地の話ですけれども、広域処理、中継地の広域施設ということになれば、現有地が更地になる。そしてまた投資額もさほどかからないというふうな感もあるかもしれませんけれども、当然ながらそうした財源の投資額については、比較と利便性においては必要であるというふうにも思うわけでございます。やはり広域であるとしても、現有資源ごみのストックヤードやとか、収集車のガレージは必要だというふうにも思いますし、当然現有地の施設そのものの利用についての周辺の環境対策費、あるいは環境対策事業、こういったことについても投資も必要となろうというふうにも思います。この辺は広陵町の単独での中継地の建設した場合のメリットとデメリット、そしてまた安堵町のお誘いによる広域施設の中継地によるメリットとデメリット、広域でのいわゆるお迎え列車が来て飛び乗りますとおりられないというふうな状況にもなってはいけませんので、両方の方策の費用対効果、費用に見合う効果を慎重に見きわめて判断すべきというふうにも思います。そのためには操業期限間近になって、これが最良の方策であるというふうな最終的な案でもって追い込まれて、協議に当たるのではなく、まず方法について選択肢のできる何パターンもの資料をもとに時間に余裕をもってごみ処理の町民会議、そしてまた町議会への議論の場を持っていただき、スムーズな決定にすべきというふうに考えますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) ただいまの御質問でございますが、定期的に町民会議を開いておりまして、全てに関して町民会議で議論いただき、決定していくというふうに考えてございます。中継施設におきましても、本来県では、やっぱり天理で広域でするのに、各市町村で中継施設があったら、ほんまいったら余り意味がない。当然中継施設も広域でするので広域事業としては意味があるというふうな県の捉え方なんですが、当然中継施設、共同間にはそれぞれメリット、デメリット当然ございまして、費用面でいいますと、やはり共同ですると安くつくかなと。ただ、施設の整備だけを考えますとそうかもわかりませんが、当然住民感情等もございますので、その辺は協議しないとわからないと。ただ、中継所を安堵町に持っていく場合にしても、収集は基本的に変わりございませんので、パッカー車等のガレージは当然必要となってきます。今の施設でさせてもらうには、当然必要となってきます。それとストックヤードも基本的には、今見る限りでは使用できるかなと思います。それもうちの町民会議で勝手に決まった分でさあしましょうというわけじゃなしに、当然4カ大字の意見も踏まえまして、説明しまして、認めてもらうというところになるかなと考えてございます。今、安堵町におきましても、選挙のほう無投票で終わりましたので、安堵町のほうで議員さんに対しまして説明を今しているというところで、うちのほうがもう2月に説明させていただいたので、うちのほうが早かったと。安堵町のほうが議長と組合議員には説明しましたがという話でしたが、それではうちのほうは困るという話をさせてもらって、安堵町の全議員さんにこの話があるというのを説明するということで、ただ、当然確定じゃないよと、それだけは十分説明しておいてほしいと。当然うちのほうのやり方もありますので、その辺はうちの町民会議に諮りまして、今の施設の先ほど言いましたように、今の施設を使って中継所にするという案と、安堵町の広域でしたら幾らかかるというのを当然比較も必要かなと思いますので、その辺は町民会議等で諮って、また議員さんにもお示しさせてもらいたいと考えております。 ○議長(堀川季延君) 12番、笹井議員! ○12番(笹井由明君) 十分に町民会議の意見を取りまとめ、そういったものを重視して、遅滞なく名案をお出しいただいて、実施に当たっていただきたいなというふうに思うわけでございます。  総じて最後にちょっと私、方向が違うと思いますけれども、町長に現在のまちづくりのかじとりのスピード感、そしてまた着眼点についてお聞きをして終わりたいというふうに思います。  私は、職員時代にごみ処理施設の建設となると、それは今既になくなっておりますけれども、昭和53年に真美ヶ丘地区に清掃センターが竣工した建設経緯がございます。そして昭和54年から始まりました公共下水道のいわゆる事業の着手、そして昭和55年4月に完成したいわゆる歴史のようですが、交通公園、そして同年の5月、老人福祉センターが建設になりました。あわせて広陵中央体育館の同時の竣工をせしめました。こうした事業の実現の中では、当時山村財政係長から私が財政係を引き継いで町政を預かったんですが、それまでに発行したいわゆる起債の償還が重くなり、結果的に昭和57年度と昭和58年度に広陵町実質収支赤字決算という、これまで2年度に続く赤字決算を示した年度でございます。こうした町の財政の歴史背景を感じるわけでございますけれども、今の新清掃センターの建設におきましても、準備基金の活用などによって、いわゆる赤字にならなくて乗り切ってきたわけでございます。計画中の広域新ごみ処理施設、こういった建設に至っては多額に費用を伴うわけでございますし、いわゆる総合戦略に掲げる4つの柱でございます中でも、広陵町の北かぐやこども園のいわゆる起債の償還等が回ってまいりますし、さらなる子供支援政策、そしてまた生活安心安全福祉施設、福祉政策、そうしたこと、そしてまた幼稚園の統合問題、そして西小学校の増改築問題、公民館の資料館の建設問題、産業振興政策を初め、山積する行政課題があるわけでございます。これらを総合戦略に掲げる政策を同時にスピードアップしてまいりますと、財政調整基金などは簡単に底をつきまして、結果は過去の赤字決算となった2年度と同様の財政の逼迫に陥ることも予測されるわけでございますけれども、こうしたときに、町長は行政のプロでございまして、慎重、そしてまた安定性、そしてまた斉一性、そういったことについては皆さんが認める政治手腕を発揮していただいているわけでございます。まちづくり町政、2期目に当たって、その任期中に人口の減少、そしてまた経済的な縮小の時代において、人口3万5,000人の幸せを感じ、そしてまた広陵町に住んでよかった、広陵町はすばらしいまちだということで、多くの転入者を迎えられるような町政政策を打ち出す方法について、いわゆるどのような町政に対する攻めと守りと、そういったことについての対応をされようとしているのか。いわゆる町政運営の現在の心境についての決意を少しお聞かせいただきたいというふうに思うわけでございます。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(堀川季延君) 山村町長! ○町長(山村吉由君) 笹井議員さんとは職員時代からずっと同じ道を歩んできたところもございまして、財政については、昭和55年当時の事業が起債発行が多くて、この償還を続けていくと、実質収支は赤字になるということが誰が計算してもわかっていたわけでございますので、当時、人事異動で交代するときに赤字になるよということで頼むということで、引き継ぎをさせていただいたことを覚えております。しかし、いろいろな投資は住民の利便性向上のために必要な事業であったというふうに思いますし、大きな財産がその時点で誕生しているわけであります。ただ、うまくこの財政状況を解消できたのは、真美ヶ丘ニュータウンの入居が昭和58年から始まって、人口が飛躍的に増加し、税収も伸びてきたということで、財政再建計画も立てられた上で、笹井議員がその計画の中心になっていろいろとプランを練っていただいたおかげで、財政も健全化したというふうに私は見ているわけでございます。歴史をたどればそういうところでございます。昭和53年に真美ヶ丘ニュータウンが入居が始まる。それに控えてごみ処理施設をどうするのかということで、以前の今のさわやかホールのところにあったごみ処理施設が老朽化して、そこで真美ヶ丘ニュータウンのごみまでは処理できないということから、新ごみ処理施設の計画が立ち上がったわけでございますが、この問題も、さて、どこでするかという大問題に発展いたしまして、地元から猛反対が、予定地からの周辺から猛反対があったわけでございますが、何とか御理解をいただいて、真美ヶ丘ニュータウンの一角に清掃センターが建設され、当時では最新鋭の施設で環境にも配慮した施設となっておりましたが、やはりダイオキシン問題に端を発して、この施設が人口の多いところにあるのは、ぐあいが悪いということで、移転せよという声が高まったわけでございます。施設の老朽化と、それからダイオキシン問題と重なって、やはり移転をせざるを得ないということになって、今のクリーンセンターに移転したわけでございます。これも15年という操業期間、これが短いというふうに批判をされる方もあるわけでございますが、緊急避難的に建設をしなければならないということで、そこでクリーンセンターができたわけでございますが、これも15年を満了するまでに広域化するか、また新たに施設を建設するかの選択に迫られるということから町民会議でいろいろと議論をいただいたわけでございます。そのやさきに天理市から広域で10市町でやろうという声かけをいただいて、奈良モデルに認定をされて、今進めているわけでございます。これによって大幅にコストダウンを図れているというふうに思います。単独で建設するよりは、大幅な軽減が図れたというふうにも思っているわけでございます。ただ、やはり多額の経費が必要でございますし、今のクリーンセンターの跡地についても協定では更地にするという約束でございます。これをどうするかということは、また町民会議でもいろいろと御意見を賜りながら、施設の活用も含めて、また安堵町からの共同事業の提案もございますので、そこらを比較考慮しながら進めていきたいなというふうに思います。  冒頭、吉村裕之議員さんから自治体戦略2040の構想の研究会の報告がございました。人口減少局面に入るのはもう間違いないわけでございます。税収も減っていくことも避けられません。そんな中で行政サービスをどう維持していくのかというところは、全国的な、いわゆる日本の課題になっているわけでございます。しかし、それをじっと手をこまねいて待っていると、いわゆる右肩下がりの行政を進めるということだけではなしに、いろいろな土地活用を図って、魅力あるまちづくりを進め、広陵町に移住していただく方をふやす。現に住んでいただいている方の行政サービスの水準も維持するように努めるというのが広陵町の行政の喫緊の課題ではないかというふうに思います。これからも財政計画としっかり見合わせながら、無理をせずにその中でも積極的な行政を推進するということが必要かと思います。そのあたりは議会の皆さんとともに議論をしながら、広陵町のために何をなすべきかというところをしっかりと決めていきたいなというふうに思います。  以上で、私の考え方ということでお願いをいたしたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(堀川季延君) 12番、笹井議員! ○12番(笹井由明君) 力強い決意をいただきまして、私も議会の権能を行使しつつ、町長に期待と応援をしてまいりたいというふうに思います。よろしくお願いをいたしたいと思います。終わります。 ○議長(堀川季延君) 以上で、笹井議員の一般質問は終了しました。  次に、吉村議員の発言を許します。  4番、吉村議員! ○4番(吉村眞弓美君) 議席番号4番、吉村眞弓美でございます。ただいま議長のお許しをいただきましたので、壇上より3点について質問をさせていただきます。  まず質問事項1点目、ふるさと納税・地域の課題解決に結びつく工夫を。  応援したい自治体に寄附を行うことができるふるさと納税制度が始まって、ことしで10年になります。総務省が今月発表をしたふるさと納税による2017年度の寄附総額は、前年度比1.28倍の約3,653億円と5年連続の最多を更新しました。寄附件数も1,730万を超えており、国民に定着してきたと言えます。ふるさと納税で2,000円を超える寄附をすると年収や寄附額に応じ、所得税と住民税について、税額控除が受けられます。その上、寄附者に対し、自治体から地元産品などが返礼品として送られます。この返礼品の魅力がふるさと納税の拡大を大きく後押ししたとされています。広陵町では、今年度ふるさとチョイスから納税が伸びるとの見込みで、1,000万円の収入を見込んでおられますが、さらなる取り組みが求められます。  1点目に、先進自治体を初め、知恵を絞り奮闘している全国の自治体担当者が集まる「ふるさと納税全国サミット」という取り組みも行われておりますが、本町は参加されたことがあるでしょうか。なければ、今後参加する考えはあるのでしょうか。  2点目に、最近クラウドファンディングとふるさと納税の親和性に着目、重視する動きも顕著となってきております。地域に沸き起こった地域振興につながるプロジェクトや地域の課題解決に取り組むプロジェクトなどを応援するクラウドファンディングに対して、全ての寄附がふるさと納税の対象となるというものです。ガバメントクラウドファンディングとも称され、寄附者は安心して参加でき、また自分の愛する自治体の課題解決に自分の意思を反映することができるのです。自治財政拡充の観点からふるさと納税に対する町長の考えをお聞かせください。  3点目に、総務省からの通達や先進自治体の取り組みを踏まえ、クラウドファンディングやポータルサイトへの対応などふるさと納税のさらなる取り組みをお示しください。  質問事項2、住民サービスのあり方について。  住民サービスのあり方についてお伺いします。  住民の方から職員の対応について苦情をいただいております。内容はさまざまですが、担当者不在の際の対応について不満を感じるケースがあるようです。職員としては精いっぱい対応していただいているはずなのに、なぜ苦情になってしまうのか。結果、良質な公共サービスが適正に実施されていないことになってしまいます。もう一度職員が住民サービスのあり方について意識を共有し、より質の高いサービスの提供を目指していただきたいとの思いから質問をさせていただきます。  平成21年5月に公共サービス基本法が制定をされ、公共サービスは国などの業務であることが示されています。その第3条の基本理念では、安全かつ良質な公共サービスが確実、効率的かつ適正に実施されることなどが規定をされ、第10条では公共サービスの実施に関する配慮として、国及び地方公共団体は公共サービスの実施が国民の立場に立ったものとなるように規定をされています。そこで、お伺いをします。  住民のニーズが多様化をし、複雑化する法制度の中で業務を行っていかなければならない現状で、質の高い住民サービスを追求し、実現するためにどのような対策をとられてきたのか、職員の意識改革を含めお考えをお聞かせください。  質問事項3、学校給食費の多子世帯への無償化・一部補助を求めて。  3月の定例会で、学校給食費の無償化を求めて質問をさせていただきました。その際、多子世帯だけでも負担するということについては、一理ある、議論はできるとお答えになっていたと思いますが、検討していただく形での前進はありましたでしょうか。  以上、壇上から3点にわたって質問をさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(堀川季延君) ただいまの質問に対し、答弁をお願いします。  山村町長! ○町長(山村吉由君) それでは、吉村議員さんの御質問にお答えを申し上げます。  1番目のふるさと納税・地域の課題に結びつく工夫をという御質問でございます。  ふるさと納税につきましては、平成29年度は349件で752万円、平成30年度7月末現在では62件で129万円となっております。  議員お尋ねの「ふるさと納税全国サミット」の参加ですが、これはふるさとチョイスが開催しているもので、毎年全国各地で行われています。本町といたしましては、参加したことはございませんが、先進地の情報収集の観点からも今後は参加していきたいと考えております。  2点目の自治財政拡充の観点からのふるさと納税制度についてでございますが、本町の寄附金の使い道については、5項目に分けており、寄附者が選択することになっております。平成29年度の内訳といたしましては、「住み続けたくなるまちづくり」に57件で140万5,000円、「いきいき健康・福祉のまちづくり」に78件で160万5,000円、「文化薫り高いまちづくり」に34件で54万5,000円、「活力あふれるまちづくり」に37件で55万5,000円、「町長におまかせ」に143件で341万円となっておりまして、今後はこの寄附金をまちづくり施策に活用するため、庁内に検討会議を立ち上げ、寄附者の思いを反映させていきたいと考えております。また、地域活性に特化したプロジェクトにつきましては、クラウドファンディングを活用し、地域振興に努めてまいります。  3点目の取り組みについてでございますが、平成29年9月からふるさと納税ポータルサイトに「ふるさとチョイス」を追加しており、今年度におきましても、11月1日から「さとふる」も追加し、寄附額アップにつなげていきたいと考えております。  また、7月からふるさと納税アドバイザーを採用し、取り組みの見直しや返礼品の拡充などに取り組んでいきたいと考えております。  答弁書には書かせていただいておりませんが、本日、総務大臣の記者会見がありまして、行き過ぎたふるさと納税については見直しをする、制度を改正するという発表もされております。先日7日に、総務省の政務三役の懇談会の中でも総務大臣がそのことをおっしゃっておられましたが、過度な返礼品は自粛してほしいということでございますが、何もないまちにあっても何かができるという紹介がありまして、納税していただきましたら一日町長を務めていただいて、その一日町長が議会を開いて、町を見て回っていただくというようなことも非常に人気があるというような紹介もございましたので、申し添えたいと思います。  2番目の住民サービスのあり方についてでございます。  近年、社会・経済情勢の大きな変化の中で、住民意識やライフスタイルが変わり、住民ニーズが多様化・複雑化しています。役場職員は、変化する住民ニーズに柔軟に対応しながら、豊かさ、安全、元気を実感できるまちづくりを行っていかなければなりません。そのためには、職員自身の意識改革や能力向上を目指す取り組みを効果的に実施していく必要があると考えます。本町では人事評価制度の本格実施に当たり、平成28年4月に「広陵町人材育成基本方針」を定め、三つの「あるべき職員像」を掲げました。  一つ目が「経営感覚を持ち、住民の期待に応える職員」、二つ目が「使命感を持ち、チームワークを発揮する職員」、三つ目が「プロ意識を持ち、挑戦する職員」です。  この三つの「あるべき職員像」を職員一人一人が理解し実現できるように、全ての職員に対して「求められる行動」と、各職級に応じた「基本的な役割」を定義しており、この人事評価制度を着実に運用することが職員の意識改革につながり、質の高い住民サービスの実現につながるものだと考えます。人材育成システムとして、「職員研修」、「人事管理」、「職場環境」の三つの視点から職員力の向上を目指し、組織力の向上を図るよう取り組んでいるところです。  特に職員研修を通じた職員力の向上については、接遇・マナーといった社会人として身につけておかなければならない基礎的な内容の研修から、各業務に関連する専門分野の研修までさまざまな研修機会を設け、職員の資質向上やスキルアップに取り組んでいます。  議員御指摘の住民サービスに直結するような、例えば接遇やクレーム対応等についての研修は、町で講師を招いて行う場合や市町村職員研修センターにおいて行われる研修に参加することが中心となります。  御質問いただいたようなケースでは、まずは担当者が不在である旨を謝罪して、状況に応じた対応を行うことが基本であり、そのためには、たとえ担当者が不在であっても、他の職員がフォローできる体制づくりを各課の課長が中心となって取り組む必要があると考えます。  確かに近年は制度が複雑化し、業務が属人化してしまう傾向がどの部署でも見られます。住民ニーズの複雑化・個別化が進み、これまで以上により専門的に対応しなければならないケースがふえていますが、職員が互いにフォローし合い、さまざまな経験を積み重ね成長できる職場環境づくりに努める必要があると考えます。  3番目は教育長がお答えを申し上げます。私からは以上でございます。 ○議長(堀川季延君) 植村教育長! ○教育長(植村佳央君) 吉村議員さんの学校給食費の多子世帯への無償化・一部補助を求めての御質問にお答えをさせていただきます。  3月議会での一般質問の答弁と重複いたしますが、財政面において、完全給食の実施には、平成29年度決算において、2億8,841万円の費用を要しています。現在は、そのうちの約55%、1億5,910万円を保護者負担及び教職員等の給食費で充当しています。その際に御提案の多子軽減については、広陵町で実施した場合、第2子以降を半額とした場合には、約1,280万円、第3子以上の世帯で第2子半額、第3子以降を全額免除するとした場合の経費は、約245万円となり、その分は収入減となるものであります。  現在の状況をストレートに申し上げると、昨今の賄い材料の高騰などにより、給食献立の検討に苦慮している傾向が顕著であり、来る平成31年の消費税の10%実施も見据えて、学校給食費の適正価格を検討することになっているものであります。  多子軽減の実施に関して、前進はあったか否かをお尋ねですが、答弁としては、具体的な方針決定には至っておりません。学校給食費については、香芝市とも協議を重ねてまいりたいと考えるものでありますが、仮に来年度以降、保護者の皆様に給食費値上げの御負担をお願いせざるを得ないこととなった場合においても、さらに議論を重ねる中で、この多子軽減の実施につきましては、その是非の一つと考えるものであります。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(堀川季延君) それでは、項目順に自席にて再質問をお願いします。  4番、吉村議員! ○4番(吉村眞弓美君) 御答弁ありがとうございました。  ふるさと納税についてですけれども、3月にふるさと納税についての研修に行かれたことをお伺いいたしております。そこで曽爾村のふるさと納税アドバイザーの方と出会いがあり、今では月に何度か広陵町に来ていただいていることを本当にうれしく思っております。3月に参加された研修会は、どのような内容でしたでしょうか。その中で、広陵町はどのような立ち位置でしたか。全国でふるさと納税が行われていると思うんですけれども、その中で広陵町の現実の立ち位置というのは、どのあたりになるのか、教えてください。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) ただいまの吉村議員の御質問にお答えさせていただきます。  研修内容につきましては、自治体の営業集中講座としてふるさと納税特産品に特化したプログラム研修でございます。全国から約10市町村の参加がありまして、参加されました自治体におきましては、ほとんどがふるさと納税の伸びを悩んでおられるというところでございます。ただ、納税額は全て億単位とかなり規模が大きいところでございます。広陵町はリニューアルさせていただいてから大体1年半で、平成29年度は先ほどの町長の答弁にもございましたように752万円というところで、ほかの市町村のレベルの違いをひしひしと感じたところでございます。頑張っている市町村は一定の成果を上げ、今後は寄附者のリピーター対策が重要となってくるところでございます。やはり1回納税していただいてそれで終わりではなく、ふるさと納税のリピーターにより納税額の増額を目指すために、町におきましても、ほかの市町村の事例を参考にして取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(堀川季延君) 4番、吉村議員! ○4番(吉村眞弓美君) それでは、広陵町において、ふるさと納税制度を利用して、何が一番したいことですか。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) ふるさと納税制度を利用しまして、一番したいと、全て町のアピールだと考えております。それによって地域振興を手がけていきたいと考えております。 ○議長(堀川季延君) 4番、吉村議員! ○4番(吉村眞弓美君) 今町のアピールをしたい、広陵町というものを他の方にわかっていただきたい、その思いが一番かというふうに答弁のほう、解釈といたしました。では、そのために今、ふるさと納税の対策をどのように手を打っていかなければいけないのか。またどのような努力をされているのかというところをふるさと納税で想像されている未来像とあわせて教えていただけますか。
    ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) どのように対策をということでございますが、先ほど第1答弁の中にありました7月からふるさと納税アドバイザーを採用してございます。この方につきましては、平成28年4月から曽爾村におきまして、地域おこし協力隊として赴任されている方でございます。その中で曽爾村と職場の職員と連携しまして、平成29年度に曽爾村のふるさと納税額が5億円に達したというところでございまして、ちょうどうちのほうも月5回出勤していただいてございます。出勤されたときは、1軒ずつ訪問し、返礼品の交渉をいただいているところでございます。  また9月6日ですけれども、ふるさと納税の説明会には、十五、六人の方が参加され、寄附者のライフスタイルに合った魅力的な返礼品の発掘を行っていく予定でございます。  未来像としましては、ふるさと納税制度を活用しまして、地域産業が元気になることを目的に納税額1,000万円をまずは目標に目指して、とにかく知名度を上げることを第一に取り組んでいきたいと考えているところでございます。 ○議長(堀川季延君) 4番、吉村議員! ○4番(吉村眞弓美君) 最近においては、返礼品の価格は、寄附額の3割が目安とされたにもかかわらず、先ほども町長のお話にもありましたけれども、豪華な返礼品で寄附を集める自治体が続出し、総務省が返礼品の見直しを要請する事態となりました。こうした中、注目すると返礼品の内容に変化が見られます。例えば高齢者の見守り支援であります。日本郵便は、昨年10月から始めた訪問サービスをふるさと納税の返礼品として使えるようにしました。郵便局員が月1回高齢者の自宅を訪ねて、暮らしぶりを確認し、離れて暮らす家族に伝えるというものです。現在、60を超える自治体が返礼品の一つとしています。また空き家になった実家の管理を所有者に変わって行うサービスを返礼品に加える自治体もふえています。内容は、自治体によってさまざまですが、NPO法人や民間事業者に委託して敷地内の清掃、建物外部の異常や劣化の確認、ごみ撤去、ポストの郵便物転送まで担うところもあります。いずれも物ではなく、サービスを提供するという点で共通しており、とりわけ寄附者の悩みを解決する視点が目をひきます。高齢者や空き家への取り組みは、自治体にとってもメリットがあるはずです。また、西日本豪雨など被災自治体を支援するために、ふるさと納税を利用するケースもふえています。  また、3月議会の一般質問で、子供の貧困について文京区の子ども宅食について御紹介させていただきました。この事業は、ふるさと納税で寄せられた寄附を原資に経済的に苦しい子育て世帯を支援しています。ふるさと納税として寄附を募っていますが、返礼品はありません。それでも2017年度は寄附の目標額としていた2,000万円を大きく上回る8,200万円の寄附が全国からあったそうです。こういった事業展開を現在改革中の社協を中心に、子ども食堂等も視野に入れて考えていく必要があると思います。活用の用途が広がったふるさと納税を広陵町の課題解決にどのように結びつけていくのか。あらゆる知恵を絞って検討していただきたいと考えておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) 先ほども御答弁させていただきましたとおり、まずは1,000万円の目標をクリアしてから、次のステップに行くと考えております。希望される返礼品を選んでもらうのもいいが、議員お示しいただきましたように、いろんなサービスの提供を返礼品のかわりとするのもいい考えだと感じてございます。ただし、高齢者の見守り等につきましては、やっぱり行政が行う福祉サービス等につきましては、人が触れてしまうというようなことは、ちょっと責任問題とかではちょっと設定が難しいのではないかと感じているところでございます。課題解決につきましては、現在5項目の使い道で納税を受けておりますが、使い道の中で課題に特化した項目の追加やクラウドファンディングの活用を行っていきたいと考えてございます。 ○議長(堀川季延君) 4番、吉村議員! ○4番(吉村眞弓美君) ふるさとチョイスを見ておりますと、返礼品の紹介に広陵町の場合だったら物とあとそこに説明とかいう部分だけが載っているんですけれども、私はそれしか見ていないんですけれども、いろいろは見ていないんですけれども、たまたま見たのがウナギだったんですけれども、そのウナギを映すと同時にその紹介者のインタビューとか、そのお店にお客さんが列をなして待ってはるところとかをビデオにとって映像として流されていたんですね。それでその記事を構成して、ストーリー性を発信するやり方とかいうのもあるんだなと思ったんですけれども、広陵町でも広陵町というものを知っていただくに当たって、発信性の工夫というか、そういったこともすごい大事になってくると思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) ただいまの御質問でございますが、現在のふるさとチョイスの契約でございますが、返礼品の最新情報のPRを月3回可能ということになってございます。それ以外のプロモーションの契約は行っていません。今後は契約の内容を変更しまして、広陵町のPRをしていきたいと考えています。議員御指摘のとおり、やっぱりインタビューとかビデオとかいったらやっぱり生の意見がかなり反映されて、当然、うちは靴下が結構多いんですけれども、靴下の履き心地はどうやとかいろんな考えがございますので、ぜひこの商品が欲しいと言ってもらえるような取り組みも必要かなと考えてございます。 ○議長(堀川季延君) 4番、吉村議員! ○4番(吉村眞弓美君) 現在、ふるさと納税により、広陵町にたまった金額は幾らでしょうか。先ほど平成29年度、30年度については教えていただきましたけれども、現在、合計としては幾らぐらいたまっているんでしょうか。またそれを活用して、地元経済の活性化が図られると思いますけれども、先ほどの答弁にもありましたように、広陵町の総合計画に沿った5項目に分かれた寄附金の具体的な使い道、そういった方向性等決まってくるスケジュール的なものはどのようになっておりますでしょうか。そのあたりを教えてください。 ○議長(堀川季延君) 小原事業部長! ○事業部長(小原 薫君) 先ほども御答弁させてもらったとおり、平成28年度、平成29年度でのふるさと納税の総額でございますが、いろんな手数料、返礼品の代金とか、送料とか、業者に払う手数料を差し引きますと、492万円でございます。別途みどりのふるさと応援基金がございまして、その分1,060万円ほどございましたので、それを足すと合計1,550万円ほどになってございます。先ほど町長の答弁にもございましたように、この寄附金をまちづくり施策に活用するために10月ごろをめどに検討委員会を立ち上げまして、2月ごろには一定の方向をお示しさせていただく予定でございます。 ○議長(堀川季延君) 4番、吉村議員! ○4番(吉村眞弓美君) わかりました。また2月ぐらいになったら、またやりとりができるのかなと思って、楽しみがふえました。よろしくお願いします。  寄附に込められた善意に応え、地域の発展や課題解決に結びつくよう工夫を重ねていただきたいことを強く要望し、ふるさと納税についての質問を終わらせていただきます。  次に、住民サービスのあり方について2回目の質問をさせていただきます。  今、クレーム対応の研修をなさっているというふうにおっしゃっておりましたけれども、そのクレーム対応の研修というのは、具体的にどんなことをされているのでしょうか。例えば問題解決能力というプログラムがあるのかなというふうには思うんですけれども、そのような研修なのか、あるいは町独自のクレーム対応の研修をされているのか、お示しいただけたらと思います。住民の方にそういう印象を与えたということに関しては、これは行政としては反省すべきということで対応をまずしていかないといけないと思うんです。先ほど町長の答弁にもありましたように、まず謝罪をしてというところから始まっていたかと思うんですけれども、どうもそこが抜けているような気がして私はならないんですね。その辺とかどういうふうになっているのか教えていただけたらと思います。 ○議長(堀川季延君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) お答えをさせていただきます。  まず、議員のほうからおっしゃっていただいております問題解決能力であるとか、それからクレーム対応についての町独自の対応研修というのは、そういった独自のプログラムというのは持っておらないんですけれども、ちょうのほうで講師をお呼びさせていただいて実施をしております。  それから答弁の中にもございましたけれども、市町村のそういった研修センター、また北葛城郡の町村会、それから葛城行政事務組合といった、そういったところでの研修が毎年実施をされておりますので、そういったところに多くの職員を送るような形にしております。また昨年からは香芝市とも合同で職員研修を実施するような形になりましたので、おっしゃっていただいているような問題解決能力であるとか、クレームについての対応の研修も今後合同で行っていきたいと思っております。  研修の内容、これはクレームの研修、それから問題解決対応だけではないんですけれども、例えば市町村職員センターの研修でございますと、大きくやはり職級別の研修、それから専門分野に分かれた研修、この2種類に分かれてまいります。入って間もない新規採用職員でありましたら、やはり行政職員としての基本的な部分を学ぶという意味で、そういった研修、それから入って6年以降になりますと、これは中堅職員とみなされますので、そういった職員の場合は、やはり住民ニーズのほうの対応ができるようにということでコミュニケーションを中心にした研修になってございます。それから係長になりましたら、これはやはり政策形成であるとか、そういった課題の解決ということで、やはりマネジメントの研修というのが中心となってございます。それ以外には、専門的な研修ということで、各課からそれぞれの担当業務に応じた研修を行っておりますけれども、最近ではやはりプレゼンテーションであるとか、それからおっしゃっていただいているような困難なクレームに対応するような研修、それから会議等で使いますファシリテーション研修等が主なものになっておりまして、どの研修もこれまでの座学で話を一方的に聞くというものではありませんでして、参加者がそれぞれ例えばクレームを言う側、それから聞く側に分かれまして、より実践的な形で研修が行われているというところでございます。 ○議長(堀川季延君) 4番、吉村議員! ○4番(吉村眞弓美君) 私も決して職員の方が全て悪いというふうには認識をしておりません。言葉のやりとりというのは、例えばその当日、窓口に来た住民の方の精神状態だったり、内容によって、普通ならクレームにならないようなものもクレームになるということもあります。おおむね女性からのクレームが多いように感じますが、その判断の基準が女性のほうが厳しいのかなというふうに私も考えております。しかしながら、公共サービス、住民サービスを提供する側が住民からの苦情があったのでは質の高いサービスというふうには言えないのではないかなと思っております。  ここで質問をさせていただきます。確かに多忙な業務の中でオールマイティな職員を育てるというのは非常に難しいということも私は理解ができますけれども、ただ職員によって、当たりはずれをするという認識を住民さんがするようではやはり私は困るなというふうに思います。例えば〇〇さんはすごくいいんだけれども、〇〇さんのところに行くと対応が悪いというようなことではよくないのかなというふうに思います。広陵町が考えているこれからの住民サービスとは何か。目指す方向が職員がぶれないように対応していただきたいというふうに思うのですが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(堀川季延君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) お答えをさせていただきます。  議員のただいまおっしゃっていただいた中に、職員によっては当たりはずれというお言葉を聞きまして、大変こちらとしても反省すべき点があろうかと思います。答弁の中にございましたように、あるべき職員像、三つの職員像をやはりしっかり職員全員がこれから実践していくというところでカバーをしていく必要があると考えております。おっしゃっていただいているこれからの住民サービスの考え方でございますけれども、大きな意味で行政サービスという形で捉えますと、これはやはり今後住民参加型のそういった行政サービス、行政運営というものが必要であろうかと考えております。それは、町がやはりしっかりとその権限と責任をもって、町の側から住民の方に接していくと、向き合っていくということでそういった住民サービスにつながるものではないかと考えております。  それから同時に、やはり無駄な事務手続であるとか、やはりコストの効率化というところを実際進めていく必要があるかと考えております。そういったところで、自治体自体、町の行政主体としての独自性であるとか、それから裁量の自由度というものが高まって、そういうものが直接的に住民の方へのサービスにつながっていくものだというふうに考えております。 ○議長(堀川季延君) 4番、吉村議員! ○4番(吉村眞弓美君) 先ほども申しましたけれども、決して職員が全て悪いのではないということは承知しておりますけれども、やはりどんな場合でもサービスを提供する側が相手を怒らせてしまうというのは、配慮が欠けていると私は思います。厳しい言葉になるかもしれませんけれども、やはりそう言わざるを得ないかなというふうに思います。  それでは、もう一つお伺いします。上司としてそのような場面に出くわした場合、その対応した職員に対して、どのようなアドバイスを後でされているのか、ケースがあればお話をしていただけたらなというふうに思います。 ○議長(堀川季延君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) お答えをさせていただきます。  まず職員への対応の前に、まずはおっしゃっていただいたような怒ってこられた場合のケースでは、やはり上司がまずは担当者と一緒になって、その方に対応させていただくと。やはり議員がおっしゃっていただいているように、原因の一つになっておりますのは、やはり職員の対応が悪かったという点でございますので、その点についてはしっかりと謝罪をさせていただくというところから始まるものだと考えております。具体的には、やはりその後に窓口に来られた場合に、窓口のほかにお客様がいらっしゃる場合もございます。小さいお子様からいろいろな方がやっぱりいらっしゃいますので、そういったケースでは、具体的には少し違う部屋に御案内をさせていただいて、そういったところでゆっくりとまずはお話を聞かせていただくと思います。その場合やはりいろいろな話がございますので、時間がかかる場合も結構あるようでございますけれども、最終的にはやはりどういう形であれ、その方が納得いただくような形で役場からお帰りをいただくというのが、これが基本だというふうに考えております。その後に、初めて担当者への上司のフォローがあるものだと思っておりますけれども、それは当たり前のことですが、なぜこういうような事態になったのかということです。その原因がどこにあるのか。もう一つ、こういったことが今後起こらないようにはどうすればいいのかということをやはり上司が部下としっかりとそのあたりを話をするということだと思います。一番大事なのは、その部下に対して気づきを与えるということだと思っております。  今回御質問いただいた内容につきましては、行政経験が長いとか、短いとか、そういった問題ではないというふうに私ども捉えてございます。これは職員として求められる基本的な部分の問題であるというふうに考えておりますので、もう一度やはり全庁挙げてそのあたりしっかりと改善に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○議長(堀川季延君) 4番、吉村議員! ○4番(吉村眞弓美君) ありがとうございます。やはり人と人との対応なので、非常に難しい内容であると思いますけれども、この言葉のすれ違いというのは、コミュニケーション能力というのが非常に問われていると思いますので、同じ苦情が来ないように、やはり上司としてしっかり見守っていただいて、必要に応じて指導をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  では、三つ目の質問に移ります。  学校給食多子世帯への無償化ということで、前々回から、本当に山田議員と交代交代で質問をさせていただいているような状態なんですけれども、なかなかいいお返事がいただけなくて、つらいところです。今、多子世帯への無償化ということで、御回答のところに金額を出していただいていましたけれども、多子世帯への無償化、また補助という部分は今出していただいた金額のやり方だけではないんですよね。もっといろんなやり方があると思うんです。例えば第2子、第3子というところは今出していただいていたんですけれども、全国を見回しますと、第4子以降を無償化にしておられたり、ぐっと金額が下がると思うんですよ。またひとり親家庭の児童を無償化にしておられるところとか、また変わったところでは、小学校6年生と中学校3年生を無償化にしているところとか、4月を学校給食無償化の月で、無償化にしているところとか、本当にそれはそれはいろんな工夫をしながら補助をしてくださっているんです。だから大きな補助というのは、なかなか難しいかもしれないんですけれども、もう本当にできるところから、目指すところは全額無償なんですけれども、突破口として何とか検討していただいて、何らかの形で無償化の突破口を開いていただけたらなと思います。 ○議長(堀川季延君) 池端教育委員会事務局長! ○教育委員会事務局長(池端徳隆君) 議員おっしゃっていただいているように、複数で反復継続して御要望というか御提案というか、いただいております。答弁には、具体的な方針決定には至っておりませんという文言になってございますけれども、私ども情報収集といいますか、ただ単に文部科学省が調査したやつ、全国で76の自治体がそういう無償化をしているとか、そういう受け身だけではなしに積極的に給食センターとかの持っているところへいわゆる給食費のもともとの値段をどう考えているのか、消費税の問題もあわせて今どういうふうに検討しているのかというような自発的な調査ももちろんやらせていただいております。議員おっしゃられるように、今言っているように第4子、これ6つほどだと思うんですけれども、そういうところもございます。私どもも今数字を若干入れさせていただいておりますけれども、これ第3子だけを無償にするとすればさらに金額は下がります。状況により違いますけれども、今の段階であれば170万円ちょっとあれば、金額でいえばそれであればできるということになります。うまく説明はできないんですけれども、今の給食の実態、余裕はありません。本当に苦しい問題であります。笹井議員の質問も先ほどからずっと聞かせていただいていて100万円だからできる、300万円でもできるやろうと、そういう考え方ではなしに、しっかりと対応していただかなければ、これ1回やるとやめられません。私、今まで仕事をさせていただいた経験の中で、社会保険やら社会保障の制度のところの仕事をやらせていただきました。当然標準負担額の減免というような、標準負担額というような名称になるわけですけれども、食事、これが誰がどこで病院で食べても食事は食べます。これはやっぱり受益者といいますか、食べた者の負担と。ここに減免の考え方は確かに入っております。単純に第3子が子供だけの数で減免とするのか、そこにまだなおかつ、いわゆる低所得の考え方を組み合わせるのか、研究をさせていただいております。これ、無償化、多子軽減というようなところのお話をいただいて、文部科学省の考え方というのは、給食費はそもそも負担していただかなあかんものですよと。教科書とか、そういうものについては、教育に関しては無償ですという姿勢はまだ崩しておりませんけれども、これ実施をするとなれば、しっかりと対応してやらせていただかなければならないものだと認識してございます。香芝市と中学校給食を当然一緒にやらせてもらっている中で、これ、中学校の給食費が香芝市だけが500円値上げして広陵町はすえ置いていると。理論上可能でございますけれども、果たして香芝市側がそれで説明ができるのかと。もっといいますと、小学校給食費は、香芝市が値上げしはっても、それは地域性があるので、広陵町は、香芝市が値上げしはろうが、小学校給食費はそのままでいきますよという、いろんな問題がありまして、こういうふうな形でいろいろ御質問をいただいておりますので、9月議会が終わりましたら、香芝市と部長間協議をさせてほしいということで私申し入れております。それで方向性を出していきたいなと。消費税は、これいつかわかりませんけれども、必ず10%に持っていくことになると思います。そのときに、それはやっぱり、そこまで我慢できませんので、そのときには、必ず消費税の分は値上げをするにしても、今言っている多子軽減のこの問題はやっぱり組み合わせて考えていくのが今の時代に合っているんじゃないかなと、こんなことを教育長とも話をさせていただいております。今、研究をしているということで、答えにはなり得ない部分があるんですけれども、そういうところで対応を考えていかせていただきたいなと思っております。そういう状況でございますので、方針はまだ出ておりませんけれども、しっかりと研究をして、また御協議をする、値上げをせざるを得ないにしても、多子軽減というようなものを反映をさせていただくようには考えてございますので、それで御理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(堀川季延君) 4番、吉村議員! ○4番(吉村眞弓美君) ありがとうございました。学校給食費の全面無償化の前段階として、多子世帯への給食費の無償化・一部補助を強く要望いたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(堀川季延君) 以上で、吉村議員の一般質問は終了しました。  お諮りします。  本日の会議は、これで延会としたいと思いますが、これに御異議ありませんか。          (「異議なし」の声あり) ○議長(堀川季延君) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれで延会とすることに決定しました。  なお、本日行われなかった一般質問につきましては、あす12日、午前10時からの本会議において引き続き行います。  本日はこれにて延会します。     (P.M. 4:37散会)...